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おかげさまで5周年 [その他]

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 2010年5月5日に当ブログを開始してから丸5年が経過しました。今まで続けてこられたのも、訪れて下さる皆様のおかげと心から感謝しております。皆様からいただくnice!やコメントはブログを続ける原動力そのものであり、写真を撮るモチベーションの一つになっております。拙い写真やブログではありますが、これからも引き続きご覧いただけたら幸いです。

 この5年間に書いた記事が448件、使用した写真が2244枚、いただいたnice!が11754でしたので、平均すると4日に1度の更新を行い、1記事あたり5枚の写真を使用し、1記事あたり26のnice!をいただいた計算になります。また、閲覧数が多い順に20記事をリストアップすると下のようになりました(括弧内は閲覧数)。DIY系記事、製品の使用インプレッション記事へのアクセス数が多いことがわかります。

  1. コンデンサ聴き比べ(26803)
  2. 九十九里を行く(14725)
  3. 自作ネットワークオーディオ(4338)
  4. ハンドルネームの由来(4319)
  5. オペアンプ聴き比べ(3510)
  6. ヘルメットにスピーカ装着(2798)
  7. POTENZA RE050 RFT(2764)
  8. CDプレーヤのメンテナンス(2750)
  9. SAL135F28(2515)
  10. マーライオン(2467)
  11. チャイナタウン(2443)
  12. SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM(2162)
  13. 広角レンズに関する考察(2057)
  14. ペラナカン文化(1960)
  15. MINOLTA α-707si(1898)
  16. A級アンプ完成(1865)
  17. SLT-A99V(1746)
  18. オートバイにナビを(1719)
  19. PENTAX MZ-S(1619)
  20. 防湿庫にLED照明(1562)

最近、DIY系の記事を書いていないので、久しぶりにD級アンプでも作ってみようかと思いました。製品のインプレッション系記事へはレンズやカメラの型番を検索して訪れて下さるケースが多いようです。

 さて、いよいよ6年目に突入です。これからも、犬や花や風景の写真、あるいは、もの作りの楽しさ、優れた製品の紹介、そして時々ツーリングや旅行先の写真などをお伝えして行くことになると思います。相変わらずとりとめのない気まぐれなブログになるとは思いますが、今後とも「風流韻事」をどうぞ宜しくお願い致します。


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思案の果て [その他]

一つの被写体を撮るときに、まずは思いのままに一枚撮りますが、その後より良く写すにはどうしたら良いかと構図、設定、レンズなどを色々と変えて何枚か撮ります。そして出来上がった写真を比較してみると、あれこれ思案しながら撮った写真よりも、最初の一枚の方が断然良いということをたびたび経験します。写真は理屈ではなく感性で撮るものだと実感する瞬間です。

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まずは135mm STFで一枚

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少し寄ってもう一枚

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レンズを50mm Macroに替えて撮ってみる

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少し近寄ってみたり

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接写してみたり

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しかし、どうもしっくり来なくて最初の一枚を越えられない


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小正月 [その他]

1月15日は「小正月」と呼ばれる日です。一般に12月13日からこの小正月までを「松の内」と言い、門松を飾ります。正月気分もこの日でおしまい。そろそろスイッチを切り替えなければなりません。

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写真は松の内つながりで防風林の松林の中の様子


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謹賀新年 [その他]

あけましておめでとうございます。
旧年中はたくさんのご訪問、nice!、およびコメントをいただき、誠にありがとうございました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
2015年が皆様にとって良き年となりますように。

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元旦 日の出時の富士山

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初日の出は雲が厚くて期待できず

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一瞬ちらりと姿を見せてくれただけにとどまる


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Jaguar F-type Coupe [その他]

先日、箱根ターンパイクで6月に発売されたばかりのJaguar F-type Coupeを見かけました。チョイ悪な雰囲気を持っていながら流麗で、どこから見ても美しいクルマでした。デザインを担当したのは以前にもご紹介したことのある、私が最も敬愛するカーデザイナーのIan Callumさんです。ロングノーズでやや後ろめに着座するクラシカルなスタイルと、シャープですっきりとしたテールランプ回りのモダンさが見事に融合しています。個人的には一足先に発売されていたコンバーチブルの方が好みですが、斜め後ろから見たこのCoupeスタイルにも惚れ惚れします。動力性能は、5.0リッターV型8気筒スーパーチャージド・エンジン搭載の最高級グレード「R」で最高出力550ps/6,500rpm・最大トルク69.3kgm/2,500-5,500rpmということですから、見かけのエレガントさとはかけ離れた暴力的な数値になっています。0-100km/h加速はなんと4.2秒だそうです。

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初収穫 [その他]

先日植えた野菜の苗が順調に育ち、初めて収穫をしました。食べごろの物はナス2つとシシトウガラシ1つしかありませんでしたが、他の物が成長するのを待っていると熟れ過ぎてしまいますので先に採ってしまうことにしました。素材の味が良くわかるようにシンプルに茹でただけでいただきました。アクも雑味もなく、とても素直な味でした。ピーマンやミニトマトも実り始めて来ましたので、もうすぐ収穫できそうです。

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ピーマンの花

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大豆(枝豆)の葉

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ミニトマト

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キュウリ

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シシトウガラシ

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ナスの花


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Happy Birthday [その他]

うちのワンコが10歳の誕生日を迎えました。子犬の頃は病弱で何度入院したことやら。しかし今はあの頃が嘘のように元気になり、病気一つしなくなりました。この子を通じて薬害の恐ろしさや食の大切さを教えられました。そして犬と暮らす喜びを知り、ライフスタイルさえも変わりました。頑固で臆病で繊細なこの子が喜ぶ顔を少しでも多く見たい、一日でも長く一緒に暮らしたい、と心から願っています。

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HVL-F43M [その他]

 HVL-F43Mはソニーから発売されているカメラ用のフラッシュです。型名の43は光量を表すガイドナンバー(GN)を示しています。このフラッシュは光軸に平行な軸周りと、それに直交する軸周りの2方向に回転させられるので、発光方向を素早く希望の方向に変えることができます。天井に向けてフラッシュを発光させる撮影方法を天井バウンス撮影と言いますが、このフラッシュを用いると、カメラを縦位置に構えても横位置に構えてもストレスなく天井バウンス撮影ができます。カメラ内蔵のフラッシュでは被写体の正面から光を当てることになるので、濃い影ができてしまったり、テカリが出てしまって、いかにもフラッシュを焚きましたという感じの写真になってしまいます。しかし、外付けのフラッシュを用いて天井バウンス撮影をすると、被写体全体に光が回って自然な感じに仕上げることができます。
 HVL-F43Mにはその他にも便利な仕掛けがあります。発光部付近に「内蔵ワイドパネル」と「キャッチライトシート」と呼ばれる2種類の板が隠されています。「内蔵ワイドパネル」には光を広い角度に拡散させるための小さなプリズム状の凹凸が刻まれていて、これを発光窓の前に置くことで焦点距離24mmから15mmまでの超広角レンズに対応できるようになります。「キャッチライトシート」とは、人物を天井バウンス撮影する場合に、瞳に白い輝点を写し込んで、目の表情をより生き生きと魅力的に演出するためのパネルです。その他にはビデオ用にLEDライトを内蔵していたり、ワイヤレスフラッシュとして多灯撮影ができたりと、必要十分な機能を備えています。
 ところで前述のガイドナンバーGNは、ISO100の感度で距離L(m)離れた被写体を撮影したときに適正露出となる絞り値(F値)をAとすると、LとAの積で表されます。つまり、
     ガイドナンバーGN=距離L(m)×絞り値A(F値)  または、
     絞り値A(F値)=ガイドナンバーGN/距離L(m)
となります。例えばHVL-F43を用いて10メートル離れた被写体をISO100で撮影する時、レンズの絞りはF4.3まで絞れるということになります。ISO感度を変える場合は次式で絞り値を求めることができます。
     絞り値A(F値)={ガイドナンバーGN/距離L(m)}×√(ISO値/100)
今どきの機材は自動調光してくれますから、こんな計算をする機会はないと思いますが、ガイドナンバーから最大撮影距離や最大絞り値を予測できるので覚えておいても損はないと思います。

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このように回転させると縦位置構図でも天井バウンス撮影ができる

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内蔵ワイドパネル

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キャッチライトシート

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α700の内蔵フラッシュにより撮影

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HVF-F43Mとα99により天井バウンス撮影。 窓のテカリと車体下の濃い影が緩和された。

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HVF-F43Mによる直接照明

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HVF-F43Mによる天井バウンス照明

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HVF-F43Mによる天井バウンス照明


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寒川神社 [その他]

 寒川神社は神奈川県高座郡寒川町にある神社です。鎌倉にある鶴岡八幡宮と並んで相模国の一宮と定められています。創設年代は定かではありませんが、現存する古い記録から少なくとも1500年以上の歴史はあるということです。全国唯一の八方除けの守護神として信仰を集めているそうです。
 大鳥居(二之鳥居)をくぐってしばらく参道を歩くと立派な神門が現れます。神門を抜けると回廊に囲まれた大きな空間になっていて、その一番奥に本殿があります。正月の3日間で40万人の初詣客が訪れる関東有数の神社です。ちなみに犬を連れて参拝することはできませんので愛犬家の方は注意が必要です。

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本殿を斜めから

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本殿のアップ

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本殿を正面から

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回廊

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立派な装飾金具

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神門の取っ手も美しい

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二之鳥居


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DULTON Plastic Trash Can [その他]

 現代生活で避けて通れない問題の一つがゴミ問題です。毎日山のように出るゴミを見ると、人間は何と罪深い生き物なんだろうと思わざるを得ません。そんな人類のゴミ問題と比べたら取るに足らないことですが、かつて我が家でもゴミ収集日までの間どこにゴミを保管するか、というプチ「ゴミ問題」が存在しました。特に気温が高い季節には室内にゴミを保管するとすぐに臭ってしまいます。これを解決してくれたのがDULTON Plastic Trash Can 120Lでした。子供ならば全身がすっぽりと入ってしまうくらいの大きなポリプロピレン製のゴミ入れで、車輪が付いているのでそのまま収集場所まで運んで行けます。蓋は充分に重く、カラスや猫にいたずらされる心配もなく、安心して屋外にゴミを置いておくことができるようになりました。とてもアメリカっぽいデザインなので、てっきり輸入品かと思っていましたが、静岡市内にある会社のオリジナル商品だそうです。我が家ではこれを5年ほど前から使用してきました。

 ところがつい先日、転がして運搬中に手を滑らせ、アスファルトの地面に倒してしまいました。5年間紫外線に曝されて劣化していたのか、気温が低くて硬化していたのかわかりませんが、蓋の左右のヒンジに集中した応力で見事に蓋が破断してしまいました。このゴミ入れがなくなってしまうと再びゴミ問題が勃発してしまいます。そこで、どうにか修復することにしました。ホームセンターで使えそうな部材を探したところ、丁度良い太さのアルミのアングル材を見つけました。これを適当な長さに切ってヒンジ部を骨接ぎすることにしました。破断したところにアングル材を当ててネジで固定して出来上がり。以前よりも剛性が出て開閉もスムーズ。オリジナルよりも丈夫になりました。これでもうしばらく使えそうです。

追記:最近の120Lはヒンジ部が仕様変更されて破断しにくい構造になっているようです。

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DULTON Plastic Trash Can 120Lは容量120リットルのポリプロピレン製ゴミ入れ

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倒した拍子にフタのヒンジが見事に破断

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そこでアルミのアングル材を適当な長さに切り

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このような部品を2つ作る

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破断したヒンジを骨接ぎして出来上がり

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壊れる前よりも丈夫になった


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Canon iP4200 [その他]

 2005年10月に発売されたキヤノンのプリンタiP4200を8年間使用しています。実はこのプリンタ、キヤノンのビジネス戦略の影響により危うく4年目で無用の長物になりかけました。しかし、たった4年でまだ使える物をゴミにする気には到底なれず、騙し騙し今に至るまで使用し続けています。今回はなぜこのプリンタが使えなくなりそうになったか、そしてどのようにして現在まで使用し続けられるようになったか、その経緯を書いてみることにします。

 このプリンタは海外で暮らしていた時に現地で購入した物です。日本に帰ってからも使えるように、
・同じ型番のプリンタが日本でも発売されていること
・電源電圧が100V~240Vまで対応していること
を確認して購入しました。日本に帰国後の2009年(プリンタを使い始めて4年目)に、買い貯めてあったインクがなくなったので、日本でインクカートリッジを購入することにしました。海外でのインクカートリッジの型番はBCI-8でしたが、日本にはいくら探してもそのような型番のインクがありません。そこで、パッケージにiP4200対応と書いてあるインクBCI-7eを2680円で購入しました。早速プリンタにセットしましたが、インクカートリッジを認識できませんと言うエラーが出てプリントできませんでした。インクカートリッジ自体は全く同じ製品なのですが、BCI-8とBCI-7eではカートリッジに搭載されているICチップに書かれた情報が違うらしく、ソフトウエア的に印刷を禁止する仕組みになっているようなのです。決して安くない新品のインクと、まだ使えるプリンタを無駄にしたくはなかったので、キヤノンのカスタマーサポートに次のうちのいずれかの対応をしていただけないか問い合わせをしました。
・日本で購入したインクBCI-7eを海外仕様のBCI-8と交換していただく
・海外仕様のiP4200でBCI-7eを使用できるようにする方法を教えていただく
・BCI-7e(開封済み)を返品する方法を教えていただく
しかし、キヤノンさんからの回答は、「国内では海外で購入したプリンタのサポートはできないので、購入した販売店にお問い合わせ下さい」の一点張りで、一向に埒が明きませんでした。この対応、全然カスタマーサポートになっていないと思います。次の点で全く納得ができないのです。
・海外の販売店に問い合わせができないからサポートをお願いしているのにサポートを拒否
・海外の販売店に問い合わせて回答が得られるならば、日本のキヤノンでも回答を持っているはず
・違う仕様のプリンタがなぜか同じ型番で売られている
・iP4200対応と明記されているインクカートリッジが「iP4200」で使用できない
もちろん、赤字覚悟でプリンタ本体に安い値付けをしてシェアを確保し、異常に高い値段でインクを売って儲けを得るビジネスモデルは充分に承知していますし、そのためにICチップを搭載していることも理解できます。しかし、同じ型番のプリンタなのに使用するインク(のIC情報)が異なる必要はあるのでしょうか。非常に混乱を招く販売方法だと思います。また、グローバル化したこの時代に同様のケースが多くあることは予想できると思うので、たとえ有料修理扱いでも良いからプリンタのファームウエアを日本仕様に書き換えてくれるのが本当のカスタマーサポートと言うものではないでしょうか。(ファームウエアを書き換えなくてもサービスモードに入り、国番号をセレクトするだけで仕様変更できるように作ってあるはずなのですが)

 残念ながらそれ以上キヤノンさんにお願いしても問題解決にはならないと判断したので、自力で対応することにしました。BCI-8とBCI-7eの差異はICチップの情報だけなので、BCI-8のICチップを日本で買ったBCI-7eに移植すれば正常に動作するはずです。幸い、ICチップが載った小さなプリント基板は2箇所で熱カシメ(樹脂のピンを熱変形させて部品を固定する製造方法)をして取り付けてあり、カッターナイフで樹脂を削ぎ落とせば簡単にインクカートリッジから外すことができます。BCI-8から外したプリント基板をBCI-7eに嵌めれば偽BCI-8の出来上がりです(この方法を推奨するものではありません。実行される方は自己責任でお願いします)。ICチップを移植するとインク残量検出が正常に働かなくなりますが、一応プリントはできるようになりました。最近ではサードパーティーから補充用インクとセットでこのICをリセットするリセッターなる物が売られているようですので、そちらを利用しても良かったかも知れません。

 不可解な製品型番付けと販売方法、そして不親切なカスタマーサポートに悩まされましたが、まだ使える物をゴミとせずに何とか使い続ける方法を見つけることができて良かったです。

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同じ型番(iP4200)のプリンタでもBCI-8しか使えない物とBCI-7eしか使えない物がある

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8と7eでは緑色の小さな基板に載ったICチップの情報だけが異なる

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BCI-8(写真右)からIC基板を外して7e(写真左)に移植すれば一件落着


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謹賀新年 [その他]

あけましておめでとうございます。

2014年は雲一つない暖かな晴天に恵まれてスタートを切りました。このまま気持ち良く、楽しい気分で1年を過ごして行けたらいいなと思います。

今年もどうぞ宜しくお願い致します。

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1月2日の富士山。気温が高いためか、水蒸気でやや霞み気味。

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暖かいとは言っても元旦の朝の気温は2℃。325iのフロントグラスには霜が。


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Vespa [その他]

スクータの代名詞とも言えるベスパ(Vespa)は1946年にイタリアのピアッジオ(Piaggio)社によって世に送り出されました。映画「ローマの休日」(1953年)で使用されたあのスクータです。Vespaとはイタリア語でスズメバチを意味するそうです。ブンブン言うエンジン音からそう名付けられたそうですが、膨らんだお尻のデザインもスズメバチに似ているような気がします。1950年代から1960年代にかけてロンドンで流行したモッズファッションでは、ベスパをたくさんのクロームめっき部品で装飾することがマストアイテムとなりました。日本では1979年のドラマ「探偵物語」で松田優作が演じる「工藤ちゃん」が乗っていたことでもお馴染みです。

ベスパの特徴として、片持ち式のフロントサスペンションとハンドシフトが挙げられます。片持ち式サスはタイヤ交換が簡単にできる利点があり、スペアタイヤを積んでいるベスパを良く見かけます(1枚目の写真)。ハンドシフトは独特の操作が必要で、左手でクラッチレバーを握りながら手首でグリップ全体を前方または後方に捻ってシフトアップまたはシフトダウンを行います。2枚目の写真ではニュートラルかローギアに入っているため、クラッチレバーが上を向いていることがわかります。しかし、1枚目の写真のような最近のモデルには、どうやらハンドシフトは採用されておらず、オートマチック変速機になっているものもあるようです。誰にでも簡単に乗れるようにとの配慮は時代の要請なのでしょう。ベスパを販売しているピアッジオ社はヨーロッパ最大手のオートバイメーカで、アプリリア(Aprilia)やモト・グッツィ(Moto Guzzi)などを傘下に持っています。

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モッズスタイルのベスパ 英空軍の紋章である青白赤の同心円がモッズの象徴として使われた

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モッズスタイルのベスパ めっき部品で飾るのがお決まりになっていた


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江ノ島電鉄 [その他]

通称「江ノ電」で親しまれている江ノ島電鉄は、明治35年(1902年)に藤沢―江ノ島間で営業を開始しました。新橋―横浜間に初めて鉄道が開業したのが明治5年(1872年)ですから、かなり古い部類の鉄道になります。1910年からは江ノ島―鎌倉間が延長されました。戦前は東急電鉄の傘下になったこともあるようですが、現在は小田急電鉄の関連会社という位置づけのようです。今でも民家の軒先をかすめるように走ったり、道路との併用軌道を有していたりと、ローカル線の色彩を色濃く残しています。私が江ノ電の存在を知るきっかけになったのが、極楽寺駅付近を舞台にした青春ドラマ「俺たちの朝」でした。質素な駅舎は今も当時の面影を残しています。江ノ電はいつかじっくりと撮ってみたい題材の一つです。

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SSDのススメ [その他]

 2006年製のノートPCに内蔵されているHDDが一杯になってしまいました。元々このHDDの総容量は80GBしかない上、OSが入っているCドライブのパーティションに至っては18GBしか確保されていませんでした。発売当時はそれで充分というメーカの判断だったのでしょう。しかしWindows XPに次から次へとセキュリティパッチを当てて更新して行くうちに、遂に残り容量は200MBになってしまいました。Cドライブの残り容量が少なくなると一時ファイルを記録するスペースがなくなり、応答速度が極端に遅くなるので大変なストレスです。早速、一杯になったHDDを交換することにしました。最初は500GBくらいのHDDにしようと考えていました。しかしSSD(Solid State Drive:磁気記録媒体ではなく、フラッシュメモリにデータを記録するストレージデバイス)の値段を調べたら、以前では考えられないくらいに安くなっています。SSDのアクセス速度はHDDのそれよりも何倍も速いので、7年落ちの古いPCのパフォーマンス向上につながると考え、内蔵HDDを128MBのSSDに置換することにしました。購入したのはADATA Technology社のSATA 6GB/s MLC SSD(ASX900S3-128GM-C)です。7mm厚の2.5インチHDDと同じ大きさですが、9.5mm厚と同じ大きさにするためのスペーサや、3.5インチのHDDベイに取り付けるためのブラケットも付属していました。秋葉原のドスパラにネット注文したところ1万円でおつりが来ました。しかも即日配送とのことで、注文した日の夕方には手元に届きました。良い時代になったものです。
 まずは内蔵HDDのデータを丸ごとSSDにコピーします。SSDを一時的にUSB接続用の外付けHDDケースに入れ、HDDケースに付属していた「HD革命 CopyDrive 4 Lite」というソフトウエアを用いて内蔵HDD内のデータを全てSSDにコピーしました。「HD革命」はパーティションのサイズを簡単に変更できて便利でした。Cドライブを30GBに、残りをDドライブに割り当て、それぞれのパーティション容量を拡張することができました。データをコピーし終わったらHDDをSSDに交換します。PCを分解して、キーボードとパームレストを外すとHDDが現れますので、これをSSDと取り替えます。そして分解と逆の手順でPCを元通りに組み立てたら全て完了です。
 期待と不安を抱きながらPCの電源を入れます。すると心配をよそに極めて順調に立ち上がり、今まで1分近くかかっていたログイン画面の表示まで、たった20秒ほどで到達しました。パスワード入力後、PCが使用可能になるまでも20秒足らず。シャットダウンも30秒で終了します。今までとは異次元の速さです。Internet Explorerを立ち上げるのも、重いCADソフトを立ち上げるのも驚くほど速くて、とてもサクサク動くようになりました。7年落ちのPCがまるで現代のマシンに生まれ変わったようです。HDDと違ってSSDにはデリケートな可動部品がありませんので、動作中に持ち歩いても、振動を加えても問題はありません。また、消費電力が小さくなり、発熱も少なくなるメリットがあります。もちろんカリカリ言うHDDのアクセス音もなくなり静かです。良いことずくめで今のところ何のデメリットも見つかりません。想像以上の効果にご機嫌になりました。遅いPCをサクサクに蘇らせる魔法の小箱、SSD。古いPCをお使いの方にはHDDをSSDに置換することを強くお薦めします。

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このPC(ソニー製VGN-SZ70B)の場合、裏側の4本のねじを外し、ファンクションキー側の本体にある2つのバネ仕掛けの爪を押しながらキーボード全体を持ち上げると本体から剥がすことができる。(爪の一つはF1キーとF2キーの間、もう一つはPrtScキーとInsertキーの間にある)

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キーボードAss'yを前方に裏返し、緑色のFPCをZIFコネクタから外す。ZIFコネクタは両端の黒いスライダを前方にスライドさせてロックを解除する。

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アルミ製のパームレストは3本のねじを外して水色のタブが付いた2つのフラットケーブルをZIFコネクタから外し、手前にスライドさせて取り外す。ZIFコネクタは茶色のフラップを上方に跳ね上げてロックを外す。

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写真左下に見える黒い小箱が取り付けたSSD


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The 7 Million Dollar Home [その他]

 長い間の懸案事項となっていたカメラバッグを新調しました。これまで使っていた物はレンズを付けたボディ1台と交換レンズ2本が収納できるLowepro社製のInverse 200 AWというベルトパック/ショルダーバッグ兼用のバッグでした。しかし、もう少し多くの機材を持って行きたい時に適当な物がなかったため、何か良い物がないかと探していました。選択の条件は、
(1)いかにもカメラバッグという感じではないこと
(2)レンズを付けたボディ2台と交換レンズ2~3本に加え、財布やiPhoneなどの小物を収納できること
(3)機材の取り出しが迅速にできること
の3点でした。それらの条件を満たすのがCrumpler Designs社のThe 7 Million Dollar Homeというメッセンジャタイプのバッグでした。
 Crumpler Designs社はオーストラリアのメルボルンで3人の自転車便メッセンジャたちによって1995年に設立された会社です。彼らは自分たちが使いたくなるような格好良くて目立つバッグが売られていなかったために、自らミシンを買い込んでバッグを作り始めました。その機能性と色使いが評判となり、彼らが作るバッグは瞬く間に全豪に広まって行きました。以来、すっかりバッグ作りが本業となり、デザイナーやカメラマンなどのクリエイティブなプロフェッショナルに向けた製品群を送り出しているということです。
 このMillion Dollar Homeシリーズは大きさの違うThe 3 MillionからThe 7 Millionまでの5種類がラインアップされていて、The 7 Millionはその中で最も大きなタイプになります。見た目はそれほど巨大なわけではないのですが、機材を入れてみるとその収納力には驚きます。早速、レンズを付けたボディを2台と交換レンズを3本入れてみますが、まだ余裕があります。更にマクロレンズとミラーレスカメラくらいは入りそうです。内部のクッションは充分に厚く、面ファスナで自由に移動できる中仕切りは大中小合わせて8枚が付属しています。フラップの裏と内部ポケットにはネット状の小物入れが付いています。しっかりとしたトップハンドルも持ち運びに便利そうです。フラップを留める面ファスナには面白い工夫が見られます。普段はフラップを開けるたびに面ファスナのベリベリという音が盛大に鳴るのですが、例えば劇場やホールなどの公共の場ではそれがはばかられる場合があります。そんな時に役立ちそうなのがベルクロ消音パッチと呼ばれる機構です。面ファスナの下にカバーが隠されていて、それを引っ張り出して面ファスナを覆えばベルクロが使えなくなるのです。もちろんバックル付きのベルトでフラップを固定できますので、ベルクロなしでも不意にフラップが開いてしまうようなことはありません。
 このバッグを使えば、α99に35mmF1.4Gまたは135mmF2.8 STFを、α700に70-300mmF4.5-5.6Gを取り付けたまま持ち運べますので、レンズ交換の回数を大幅に減らせそうです。

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フラップを開けると全部の機材が見通せるので必要な物を迅速に取り出せる

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これだけ入れてもまだ余裕がある

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普段はこの面ファスナでフラップを固定する

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面ファスナの下から消音パッチを取り出して.....

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面ファスナを覆うと.....

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例のベリベリ音がしなくなるというちょっとした気配り


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東京タワー [その他]

 東京タワー(正式名称:日本電波塔)は昭和33年に完成した高さ333メートルの電波塔です。長らく首都圏のテレビ放送用送信アンテナとして活躍して来ましたが、地上デジタル放送の送信アンテナが順次東京スカイツリーへ移るのに伴って、間もなく主役の座を譲ろうとしています。そんな東京タワーの歴史を調べてみると、東西メディア王の覇権争いや、国と政治家と一部の実業家たちの密接な関係が垣間見られて面白いです。
 事の発端は昭和30年代の始めまで遡ります。当時の郵政省は、各放送局が別々の場所に持っていた送信アンテナを一箇所に集約する計画を立てていました。その情報をいち早く入手した前田久吉(まえだひさきち:産業経済新聞社や関西テレビ放送などの経営者で参議院議員)は増上寺の敷地の一部に自立式鉄塔としては世界で最も高い電波塔を建設する案を提案し、間もなく事業化が決定します。これには鹿内信隆(ニッポン放送やフジテレビを設立)も関与しています。こうして昭和32年(1957年)6月に着工した東京タワーは、1年半の突貫工事により翌年12月に完成しました。これを良く思わなかったのが正力松太郎(読売新聞社社主、日本テレビ社長)でした。彼は生涯東京タワーからの送信を拒絶し、日本テレビの電波は麹町にあった自前のアンテナから送信し続けました。
 この鉄塔の設計は早稲田大学教授であった内藤多仲(ないとうたちゅう)と日建設計株式会社が担当しています。内藤多仲は名古屋テレビ塔(1954年)、通天閣(1956年)、さっぽろテレビ塔(1957年)なども設計した「塔博士」と呼ばれる建築構造学者です。4本の塔脚は地上40メートルの高さでアーチラインを形成します。地上約120メートルのところに2階建ての大展望台が、約220メートルのところに特別展望台があります。現在、特別展望台のすぐ上に地上デジタル放送のアンテナが設置されて放送を行っています。塔の一番高い部分にはかつて地上波アナログテレビ用の送信アンテナが設置されていましたが、アナログ放送終了に伴い撤去されました。その中でも一番高い塔頂部にあったNHK総合と教育(1chと3ch)用アンテナの位置に今月からTOKYO FM(80.0MHz)の送信アンテナが新設され運用を開始しています。他のFM局が送信設備を東京スカイツリーに移したのに対してTOKYO FMだけが東京タワーに残り、一番高い位置から送信を始めた背景には、東京タワーの運営会社である日本電波塔株式会社がTOKYO FMを放送する株式会社エフエム東京の2番目の大株主であることと関係していると思われます。余談ですが、このエフエム東京の生い立ちにもドロドロとした理不尽なドラマがありました。興味がある方は調べてみると面白いと思います。
 東京タワーを扱った映画に山崎貴監督の「ALWAYS 三丁目の夕日」があります。あれほど東京タワーを毛嫌いした日本テレビや読売新聞社がこの映画の製作に名を連ねていることに驚きを感じますが、個人的にはこの映画は邦画ベスト3に入る名作だと思っています。何回見ても泣けてしまいます。東京タワーの陰にどんな利権や覇権争いがあったにしても、建設に関わった人々や一般市民は、戦後の復興の象徴としてこのタワーに夢と希望を投影していたに違いありません。映画ではそれが巧みに表現されています。昭和生まれの私には東京スカイツリーよりも東京タワーの方が、やはり思い入れが強いようです。

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塔脚は地上40mでアーチを描く

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地上220m付近にある特別展望台とその上にある地デジ用アンテナ(紅白のリング状の物)

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先端部分には地上アナログテレビ放送用アンテナが設置されていた(現在はTOKYO FMが使用)

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先端部分にはこれと同じスーパーターンスタイルアンテナが設置されている(これはNHK福井放送局で使用されていたもの)

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芝公園の大木も東京タワーの高さには到底及ばない


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MINOLTA α-707si [その他]

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 ミノルタのα-707si(1993年11月発売)は無骨なデザインがいかにもミノルタらしい感じがするカメラです。購入当時、店頭で手に取って色々なカメラを比較検討していたのですが、シャッターを切ったときの音と感触が一番気持ち良かったのがこのカメラでした。音も振動も決して小さくはないのですが、それがいかにも写真を撮っているという気分にさせてくれる味付けになっていました。当時のフィルムカメラは競うように電子化が進んでいて、クラシカルで明快なダイヤル操作よりも、ボタンと液晶表示による未来的な設定方法が好まれて使用されていました。その後、機能が増えてくるにしたがってどんどん操作の階層が深くなってしまうので、再びカメラの操作はダイヤルを使用する方向に戻ってくるのですが、α-707siは丁度そのターニングポイントに相当するカメラだったと思います。それを表すのが型名のsiで、確かシンプル・インテリジェンスの略だったと記憶しています。このカメラでは階層の深い操作は極力排除されたようですが、シャッター速度優先や絞り優先モードを切り替えるモードダイヤルはなく、モードボタンを押しながら前後ダイヤルを回して切り替えるようになっています。これは両手を使わなければモードを切り替えられないので、とても不便でした。また、測光方式の切り替えに至っては、グリップ部の扉を開けて測光方式ボタンを押し、前後ダイヤルで選択するというトリプルアクションになっていました。ボディーは当時流行のエンジニアリング・プラスチック製で、表面がツルツルしている上にグリップの凹凸も浅めで、確かなグリップ感が得られるという感じではありませんでした。しかし、当時のカメラとしては操作性はまずまずで、ボディーも安っぽい感じはしなかったため、人気も高く、ロングセラーになったモデルでした。カメラグランプリ'94、ヨーロピアン・カメラ・オブ・ザ・イヤー'94-95を受賞するなど、評価の高かったカメラです。
 私にαシステムを使うきっかけを与えてくれたこのカメラにはもう一つの思い出があります。実はこのカメラは私の父の還暦と定年退職のお祝いに、私のきょうだいたちと資金を出し合い、私が選んで購入した物でした。若い頃は写真が好きで古いミノルタの一眼レフ(ミノルタSR)で写真を撮っていた父ですが、子育てや仕事に追われ、いつしか写真を撮る姿を目にすることがなくなっていました。定年後は時間に余裕ができるので、何か趣味でも楽しんで欲しいと思い、私たち子供一同からのささやかなプレゼントとして贈りました。父はとても喜んでくれて、それから6年間色々な写真を撮って楽しんだようです。しかし、その父は66歳であまりにも突然に他界してしまいました。そこで、きょうだいたちの同意の下、私がこのカメラを形見として受け継ぐことになりました。間もなく時代はデジタルが全盛になって行きますので、それほど長く使った訳ではありませんが、シャッターを切ったときのバシャリという気持ちの良い感触は、手や耳やそして心の奥深くにしっかりと記憶されています。亡き父の思い出とともに私の防湿庫の中で永久保存される予定です。


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愛宕山 [その他]

東京23区内で最も高い天然の山である港区の愛宕山(25.7m)に登ってきました。先日、山手線の内側で最も高い山として新宿区の箱根山(44.6m)を紹介しましたが、それは江戸時代に作られた人工の山であったため、天然の山にも登頂しておこうと思い、訪れることにしました。

愛宕山の頂上には愛宕神社とNHK放送博物館があります。特筆すべきは愛宕神社の石段です。「出世の石段」と呼ばれるこの階段の勾配は、今までに経験したことがない急峻さでした。石段を登る時には自分の身体と石段がほぼ平行になり、まるで垂直の壁を登っているような感じがします。そして、後に倒れたら大変なことになるという恐怖が脳裏をかすめます。頂上から下を見下ろすと、一瞬腰が引けてしまいます。高い所は決して苦手ではない私でさえ、下りるときにはついつい手摺りを探りたくなるほどです。

この急な石段が「出世の石段」と呼ばれるようになった理由が実に興味深いです。1634年に徳川家光が増上寺からの帰り道に愛宕神社に梅が咲いているのを見て、「誰か馬にてあの梅を取って参る者はいないか」と無理難題を言い出しました。誰もが躊躇していたところ、讃岐丸亀藩の家臣・曲垣平九郎(まがきへいくろう)が馬で石段を登り始め、見事頂上の梅の枝を折って帰り、家光公に献上したのだそうです。この出来事から平九郎は日本一の馬術の名人と称えられ、大出世を遂げたということです。歩いて登るにも勇気が必要なこの階段を馬で登るとは信じがたいことですが、平九郎以降、この石段を馬で登ることに3人の人たちが各々1882年、1925年、1982年に成功させているそうです。1982年に成功させたのはスタントマンの渡辺隆馬さんで、日本テレビの「史実に挑戦」という番組内で行われました。You Tubeでその映像を見たことがありますが、人も馬も必死に登る様子がとても印象に残っています。

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出世の石段。身体と階段がほぼ平行になっているのがわかる。

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愛宕山全景。左に見えるエレベータでも昇降できる。

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青松寺と愛宕グリーンヒルズのフォレストタワー。新旧調和が面白い。

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頂上から見下ろすと腰が引ける

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下りでは鎖を手繰りたくなる。

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不況を感じさせない森さん家。マレーシアのペトロナスツインタワーと同じシーザー・ペリの設計。


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増上寺 [その他]

 港区芝公園にある増上寺は今から600余年前の1393年に浄土宗のお寺として開山しました。開山当時は現在の千代田区麹町付近にあったと伝えられています。安土桃山時代に徳川家康が関東一円を治めるようになった頃、増上寺が徳川家の菩提寺として選ばれました。現在の地に移転したのはその後間もなくの1598年だということです。増上寺には二代・秀忠から十四代・家茂までの13人の将軍のうち6人の墓所が設けられました。
 増上寺の代表的な建造物として1622年建立の三解脱門が挙げられます。増上寺の顔とも言えるこの門は、2階建て入母屋造りの朱塗りの門になっています。東日本最大級のこの門は江戸時代初期の面影を残す境内で唯一の建造物となってしまいました。因みに三解脱とは、三つの煩悩(むさぼり、いかり、おろかさ)を解脱することだそうです。国の重要文化財に指定されています。
 前述の三解脱門はお寺の中門に当たりますが、表門に当たるのが最寄駅の名前にもなっている「大門」です。現在の大門は1937年にコンクリート製の門として作り直されたものですが、増上寺が芝に移転してきた1598年当時は江戸城の大手門を家康から寄贈されて用いていたそうです。

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朱塗りの三解脱門は国の重要文化財

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三解脱門から大門を望む。参道に車が走っているのには違和感を覚える。

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三解脱門の軒から落ちる水滴が削った穴が歴史を感じさせる

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表門である大門は今やビルの谷間で主要道路となっている


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PENTAX MZ-S [その他]

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 デジタル一眼レフカメラに移行する直前まで使っていたカメラがペンタックスのMZ-S(2001年5月発売)でした。その前に使っていたZ-1P(1994年6月発売)で採用されていたハイパーマニュアル露出と呼ばれる操作系が非常に気に入り、当時はペンタックスファンになっていました。ハイパーマニュアル露出とは、絞り優先露出モードとシャッター速度優先露出モードの垣根がない操作系で、レンズの絞りリングを回せば自動的に絞り優先に、シャッター速度ダイヤルを回せば自動的にシャッター優先に切り替わる直感的で明快な優れた操作法でした。ところが2001年5月にモナコやフランスを巡る旅行中にZ-1Pが入ったかばんをパスポートや現金もろとも強奪されてしまいました。モナコでF1グランプリを観戦し、その後1週間ほどかけてコートダジュールやプロバンスをドライブして回り、いよいよ日本へ帰るだけと言う最終日の出来事でした。その日は夜のフライトだったので、日中はマルセイユを観光していました。景色がきれいなヨットハーバーの駐車場に車を停め、写真でも撮ろうかと思ったその瞬間、2人乗りのスクーターで付けてきた賊に車のドアを開けられ貴重品を入れたかばんを無理やり持って行かれました。その後の帰国までの顛末はまたの機会に譲るとして、現金やクレジットカードを盗まれたことよりも、F1や旅行中に撮ったフィルムを失ったことが一番ショックでした。脱線ついでに付け加えると、2001年はフェルナンド・アロンソがミナルディからデビューした年でした(モナコGPでは残念ながらリタイヤ)。
 前置きが非常に長くなりましたのでMZ-Sの話に戻ります。そんな訳で使いやすかったZ-1Pを失ってしまいましたので、同じペンタックスを選ぶのは当然の流れでした。Z-1Pは大振りなボディでしたから、オートバイでツーリングに行くときにタンクバッグを占有していました。次に買うなら小型のボディが良いなと思っていたところ、ペンタックスも小型化路線を推し進めていて、このMZ-Sが発売になった直後でした。コンパクトなボディながら、金属の筐体を採用していて非常に剛性が高く、好感が持てました。何と言っても軍艦部の両サイドを手前に傾けて大きなダイヤルを2つ並べた斬新なデザインが気に入りました。間もなくこのカメラが私の2台目のペンタックスとなりました。使ってみて感じた第一印象は、精密な電気製品という感じでした。シャッターを切ると非常に軽量なシャッター幕とミラーが小型な精密モーターで駆動されている感じがして、ミラーショックが全くないのです。それまでの一眼レフがバシャリだとしたら、MZ-Sはチュインという感じです。その点が、たとえ機能的に優れていたとしても、趣味の道具としてはやや物足りない感じがしました。また、デザイン的には魅力的な2つのダイヤルですが、見た目に反して回しにくく、操作性は決して完璧ではありませんでした。しかし、コンパクトさとボディー剛性は今手に取っても感心するくらい優れています。それから、このカメラにはパーフォレーション間印字機能(フィルムの送り穴の間に撮影条件を光学的に印字する機能)があって、失敗写真の原因を振り返るのに役立ちました。Exifが記録できなかったライカ判フィルム時代には画期的なことでした。その後しばらくMZ-Sを愛用しましたが、時代はどんどんデジタルの方向へ動き出し、徐々に出番は少なくなって行きました。
 どちらかと言うとZ-1Pの方が思い出深く、使いやすいカメラでしたが、MZ-Sのデザインは今でも斬新で鑑賞に値します。銀塩フィルムとデジタルの狭間に生まれた時代の証言者。私の防湿庫の中のオブジェとして永久保存が決定しております。


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防湿庫にLED照明 [その他]

写真機材を保管している防湿庫にLED照明を付けました。防湿庫(ハクバ写真産業のE-ドライボックスHA-105)は内側も黒く塗装されているため、ドアを開けても暗くて奥の方に入っている物が良く見えないことがあり不便に感じていました。ホームセンターに行った時にクローゼット用のLED照明を見つけたので、これを取り付けてみることにしました。取り付けたのは朝日電器株式会社(ELPA)のPM-LCL01という製品で、ドアを開けたことを検出する磁気センサと電池ボックスとLED照明がセットになったものです。LED照明は8つまで増設可能ということなので、増設用LED照明PM-LCL02を一つ追加してみました。取り付けはとても簡単で、磁気センサと電池ボックスとLED照明を庫内に、付属の磁石をドアの内側に、それぞれ両面テープで貼り付けるだけです。磁気センサと磁石を、ドアが閉じた時にちょうど向かい合う位置に固定するのがポイントです。ドアが開いて磁石が遠ざかった時に、磁気センサを貫く磁束が減少することを利用して照明のスイッチを入れる仕組みになっているからです。すごく明るい訳ではありませんが、奥に入っている物が良く見えるようになりました。増設用照明を更に追加して、棚の各段を照らすようにしても良いかもしれません。

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今回取り付けたのはこのクローゼット用LED照明。8灯まで増設可能。

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庫内に磁気センサ(白い繭型の物)を貼り付ける。目立つので遮光テープでマスクした。

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ドアには磁石(白い繭型の物)を貼り付ける

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ドアを開けるとLED照明が点灯し、閉じると消灯する

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使用している防湿庫はこれ(ハクバ写真産業 HA-105)

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上段には現役のレンズとカメラたち

 

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下段には引退した銀塩フィルムカメラとフード、フィルタなどの小物

 

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撮影のためドアを開けていたので湿度計は50%RHを指しているが、普段は45%RH付近で安定している


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謹賀新年 [その他]

あけましておめでとうございます。

旧年中はたくさんのご訪問、nice!およびコメントをいただき誠にありがとうございました。2013年が皆様にとって素晴らしい1年となりますように。

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元旦の富士山

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北口本宮冨士浅間神社 [その他]

北口本宮冨士浅間神社(山梨県富士吉田市)は全国に約1,300ある浅間神社のうちの一つです。788年に建立された歴史あるこの神社は、古くは諏訪神社であったそうですが、武田信玄の時代に浅間神社となり今に至ると言うことです。浅間神社の総本社は静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社です。浅間大社の方は富士山の南側から登る村山口登山道の入り口なのに対して、この浅間神社は北側から登る吉田口登山道の入り口になっています。しかも面白いことに両者は富士山の頂上を挟んでほぼ対称の位置に鎮座しています。昔から互いに富士山岳信仰の一翼を担って来たのでしょう。

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SLT-A99V [その他]

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 ソニーの新しいライカ判イメージセンサ搭載カメラ、α99を購入しました。まだ充分に使い込んでいませんが、5年間愛用してきたα700と比較して感じたファーストインプレッションを述べてみたいと思います。
 手に取って最初に感じるのは見かけによらず軽いことです。α99の重量は733gですから、α700(690g)とほとんど変わりません。手にしっくりと馴染むグリップ形状も軽く感じさせる要因でしょう。α99はグリップ周りから親指の位置に至るまで、右手に触れる部分全体に摩擦係数の高いラバーが貼ってあります。これが滑りにくい上にとても良い感触です。ボディーの剛性も充分に高く、信頼感があります。グリップ部分を強く握り締めてもメディアスロットの蓋が軋むことがないのには感心します。賛否両論のある電子ビューファインダ(EVF)はとても実用的です。暗いところでも明るくはっきりと見えますし、何よりもピント拡大機能が非常に便利です。ピント拡大機能とは、フレーム内の任意の場所を11.7倍に拡大してファインダに投影し、詳細なピント確認ができる機能です。私のお気に入りのレンズの一つは135mmSTFと言うマニュアルフォーカスのレンズなのですが、α700の光学式ビューファインダ(OVF)ではジャスピン率は50%以下でした。ところがα99ではピント拡大機能によりジャスピン率は100%になりました。マニュアルフォーカスで撮るのが楽しくてたまりません。この機能がある限り、もうOVFには戻れないと思います。欠点を探すと、設定変更や画像表示の動作が遅く感じることがある点や、バッテリーの持続時間が短くなったことなどが挙げられます。ファインダの有機ELを光らせている訳ですからバッテリーの持続時間が短くなるのは仕方ないにしても、フォーカスエリアの位置を変えるときに1テンポ遅れるのはシャッターチャンスを逃してしまう原因になるので、是非とも改善して欲しい点です。この応答速度に関しては、α700やα900で可能だったことがなぜα77やα99で出来なくなっているのかが理解できません。たとえ1,000円高いプロセッサを積んで10,000円高い価格で販売したとしても、キビキビと気持ち良く反応してくれるなら、このクラスのカメラを買うユーザはそれを歓迎すると思うのです。もう1点挙げるとすると、個人的には軍艦部のデザインがぽってりと肥満気味であまり好きではありません。α700やα900の方が個性的で引き締まったデザインだったと思います。
 以下に長所短所のまとめとα99で撮影した写真を掲載します。

【長所】
・圧倒的な解像度
・見かけによらず軽く感じるボディ重量
・充分に高いボディ剛性
・手にしっくりと馴染むグリップ形状と表面ラバー
・暗いところでも明るくはっきり見える有機ELファインダ
・ピント拡大機能によりマニュアルフォーカスでも100%のジャスピン率
・カスタム設定ができる豊富なボタン類
・高感度ISOも使えるようになった
・AFが速くなった

【短所】
・設定変更や画像表示で応答が遅いときがある。
 5年前の下位機種α700よりもモッサリ感があるのは許しがたいことだ。
・バッテリーの持続時間が短くなった
・肥満気味で個性に欠ける軍艦部のデザイン

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135mmSTF F4.5 1/160 ISO320
ライカ判フルサイズセンサとSTFの組み合わせでボケはより深く

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135mmSTF F6.3 1/160 ISO500
圧倒的な解像感。拡大すると顔のほくろまで写っている。

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135mmSTF F6.3 1/160 ISO1600
看板表面のノミの彫り跡まで解像している(→等倍切り出し)。ISO1600も充分に実用域だ。

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135mmSTF F6.3 1/160 ISO1250
花の裏にいる蟻さんの足まで解像している(→等倍切り出し)

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135mmSTF F4.5 1/160 ISO800

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135mmSTF F6.3 1/160 ISO800
穂先にかかる蜘蛛の糸まで写っている(→等倍切り出し)

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135mmSTF F6.3 1/2500 ISO100

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135mmSTF F4.5 1/160 ISO800

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135mmSTF F4.5 1/30 ISO1600

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135mmSTF F4.5 1/500 ISO100

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35mmG F3.2 1/8 ISO1600
高感度ISOでのノイズ感はだいぶ改善された


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silhouette [その他]

逆光に浮かび上がる影や、切り絵のような単色の画像をシルエット(silhouette)と言いますが、その語源がフランス人の名前であることをご存知でしょうか。時は18世紀、七年戦争の頃まで遡ります。フランスの財務大臣エティエンヌ・ド・シルエットは長引く戦争による財政難のため国民に倹約を呼びかけました。そして、富裕層が好んで画家に書かせていた肖像画には、高価な絵の具を使用せず黒一色で塗りつぶしたり、切り絵にするようお触れを出しました。このことから影絵のような画像をシルエットと呼ぶようになったということです。

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海辺の街へ [その他]

1ヶ月ぶりの更新となってしまいました。と言うのも、職場が都心のオフィスから郊外に移転することになり、家の引越しをする必要に迫られたからなのです。8月下旬から物件探しに奔走し、9月に入ってからは家財の梱包を始め、9月中旬に引っ越しをして、今は開梱作業に追われています。この1ヶ月は職場に行っても梱包、開梱の繰り返しで、段ボール箱を見るのが嫌になってきました。今までうまく収まっていたものを全てひっくり返して再構築する作業。引越しはエネルギーを要します。

新居は海辺の街にあります。海辺を選んだ理由は色々ありますが、一番の理由はうちの犬が砂浜を走るのが好きだからです。この子は今8歳。一緒に過ごせる時間はあと数年しかありません。ならば、できるだけ多く喜ぶ姿を見たいと思いました。この家からなら、毎日でも海へ連れて行ってあげられますので、一緒に楽しい時間を過ごせるでしょう。

この街は都心とは違って、のんびりしていて、空が広くて気持ちが良いです。引っ越してきた最初の夜は星の多さにびっくりしました。街の人々はそれぞれのライフスタイルを持った方が多く、人生を楽しんでいるように見受けられます。みんなマイウェイを行くゆるい感じがとても心地良いです。

そんな訳で、これからは海の写真が多くなりそうです。

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この街では多くの自転車にボードを載せるフックが付いている

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休日にはワンコを連れて海辺のカフェで朝食をとることもできる

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親子サーファーをたくさん見かける  こうして小さい頃から鍛えられるのだ


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横浜の花火 [その他]

今年も横浜のみなとみらい21地区で花火大会(第27回神奈川新聞花火大会)が開催されました。神奈川新聞70周年記念ということで、例年にも増して盛大に行われました。打ち上げ数は去年が6000だったのに対して今年は10000発ということで、非常に見ごたえがありました。これでもか!と言うほどの連発が何回かあり、70周年の意気込みが感じられました。しかし、矢継ぎ早に打ち上げすぎて、空が厚い煙で覆われてしまい、肝心の花火が見えなくなる場面がありました。もう少し時間間隔を空けて打ち上げてくれたら良かったのですが、演出上仕方がなかったのかも知れません。使用したレンズはシグマの8-16mmとソニーのDT16-105mmの2本です。

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横浜ぶら歩き [その他]

大さん橋付近を歩くだけでも古いものと新しいものが調和した独特の風景をたくさん見ることができます。横丁に迷い込んだら、もっともっと面白い被写体に出会えそうな予感がします。

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タグ:横浜 35G SIG8-16
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大さん橋 [その他]

大さん橋(大桟橋)は横浜港にある国際客船ターミナルの通称です。古くは鉄桟橋と呼ばれる鉄製の桟橋でしたが、関東大震災で崩壊して以来改修が重ねられて現在に至ります。2002年に完成した現在の大さん橋は鉄筋コンクリート造ですが、表面はウッドデッキと芝生で覆われており、全くコンクリートであることを感じさせません。ウッドデッキの造形が極めて複雑でオリジナリティに富んでいます。この建築デザインは国際コンペによって660作品ものエントリーの中から選ばれました。設計デザイナーはイギリス在住の2人の建築家、スペイン生まれのアレハンドロ・ザエラ・ポロ氏(Mr. Alejandro Zaera-Polo)とイラン生まれのファッシド・ムサヴィ女史(Ms. Farshid Moussavi)のコンビです。ウッドデッキに使われている木材は南米産のイベ材という材料です。イベ材はバオロペとも呼ばれる広葉樹で、非常に木目が詰まっており、耐久性と形状安定性に優れているのが特徴です。建物全体の形が鯨に似ていることから、ウッドデッキの上を「くじらのせなか」、建物内部を「くじらのおなか」と呼びます。くじらのせなかに立って辺りを見渡すと、潮風に乗って歴史の香りが漂ってきました。

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