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スタッドレスタイヤに交換 [Lexus IS 300]

 今年は暖冬傾向ではありますが、いつ雪が降っても困らないようにクルマのタイヤをスタッドレスに履き替えました。タイヤは昨年購入したPIRELLI ICE ZERO ASIMMETRICOの235/45R18で、この冬で2シーズン目の使用になります。ホイールはノーマルタイヤの19インチから1インチダウンさせています。

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 交換作業はまずスロープにタイヤを載せて、スロープに載っていない方のタイヤに輪止めをします。SUVなどの車高が高いクルマならスロープは必要ないと思いますが、このIS 300はガレージジャッキのレバーをストロークさせる隙間が確保できないのであらかじめ下駄を履かせてスペースを作っておく必要があります。次にスロープに載っているタイヤのボルトを少し緩めます。ジャッキアップしてしまうと車体が不安定になるので、大きな力がかかる作業はジャッキアップする前に済ませておいた方が安全です。特にフロントタイヤはジャッキアップすると空回りしてボルトを緩められなくなるので先に緩めておく必要があります。ここまで準備ができたらいよいよジャッキアップです。このクルマのジャッキアップポイントは、リアはディファレンシャルケース、フロントはサブフレームの中央が指定されています(詳細はこちら)。ジャッキアップしてタイヤが宙に浮いたら、ボディーの左右にもあるジャッキアップポイントにリジッドラック(ウマ)をかけてホイールを外します。このクルマはナットではなくボルトでホイールを締結しているので、ボルトを外したところにホイールセッティングボルトをねじ込んでおきます。するとボルトを全部外しても不意にホイールが落下することがなくなり、ホイールやブレーキを傷つける心配がなくなります。また、ホイールを装着する時にもガイドとなって作業が楽になります。ホイールを外すとセンターハブやハブボルトに錆が出ていましたので軽く錆を落としておきました。

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このクルマは直径14mmの太いハブボルトでホイールを締結している

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ホイールセッティングボルトを使うと作業がしやすい。センターハブに錆が出ていたので軽く錆取りをする。

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錆取り後。ホイールセッティングボルトは1本だけ残してホイール装着時のガイドに使う。

 綺麗になったハブにスタッドレスタイヤを取り付け、ハブボルトを仮締めしたら、リジッドラックを外してクルマをスロープに下ろします。タイヤが接地した状態でトルクレンチを使用してハブボルトを140 N・mで本締めします。5本のボルトを一筆書きで星の図形を描く要領で対角方向に均等に締めて行きます。輪止めを外してクルマをスロープから下ろしたらタイヤ交換完了です。これを前後輪行います。ガレージに保管してあったスタッドレスタイヤは空気圧が低下していたので装着後に250 kPaに調整しました。
 スタッドレスタイヤはタイヤローテーションをして取り付けました。前シーズンに取り付けていた位置から順繰りに位置を変えて取り付けを行います。そうすることで4本のタイヤを均等に使用することができ、偏摩耗を防いだり、4本の交換時期を揃えたりできるメリットがあります。このタイヤは回転方向の指定がないので左右も入れ替えて交換できます。ローテーションは次のように行いました。
  前シーズンの右後輪→右前輪へ
  前シーズンの左後輪→左前輪へ
  前シーズンの右前輪→左後輪へ
  前シーズンの左前輪→右後輪へ
来シーズン以降もこのルールに従ってローテーションさせれば4本とも均等に減って行くでしょう。
 取り外したノーマルタイヤのホイールはブレーキダストでひどく汚れていました。特にフロントホイールの内側は茶色くなっていました。しかし、ブレーキダストの沈着を防ぐためにホイールにはガラスコーティングを施工してあったので、ブラシを使って水洗いするだけで綺麗になりました。綺麗にしたノーマルタイヤには次回取り付け時のタイヤローテーションに備えて装着位置を記したラベルを貼り付けておきました。

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ブレーキダストで汚れたホイール

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綺麗に洗って春まで保管する

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外したタイヤには次回のタイヤローテーションのために装着位置を明示しておいた

 このクルマはホイール内部に取り付けた空気圧センサでタイヤの空気圧を常時モニターしています。そのため、タイヤ交換をしたら空気圧センサの位置とIDを車両本体に記憶させる「IDコード登録」と、正常な空気圧を記憶させる「初期化」をしなければなりません。しばらくクルマを40 km/h以上で走らせなくてはならないので少々面倒です(詳細はこちらを参照)。しかし、登録、初期化後に空気圧が4輪とも250 kPaと正確にメーターパネルに表示されるのは気持ちが良いものです。

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Before(ノーマルタイヤ)

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After(スタッドレスタイヤ)空気圧が低かったのでこの後250 kPaに調整した

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CDプレーヤのメンテナンス Again [audio]

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 30年以上愛用している1992年製造のCDプレーヤCDP-777ESJのディスクトレイが開かなくなってしまいました。11年前にもトレイが開かなくなって修理をしたのですが、また再発してしまいました。前回の故障原因はディスクトレイが振動しないようにトレイの左右を押さえているロックアームの動きが悪くなっていたことでした。今回も同じ原因かどうか確かめるために分解して中を見てみました。

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 ロックアーム(上の写真でトレイ上に左右に渡してあるステンレス棒)を手で動かしてみますが、特に引っ掛かりもなくスムーズに上下します。原因は違う所にありそうです。ディスクトレイを外してスライド機構を点検してみることにしました。

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すると、トレイを搬送するギアにモータの動力を伝えているゴムベルト(上の写真の黄色矢印)がスリップしていることがわかりました。ついにゴムベルトが伸びてしまったようです。従って、これを新品に張り替えることにしました。実はいつかはこのような事態になるだろうと予想して、何年も前にゴムベルト(Φ35mm, t1.6mm)を買ってありました。

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古いゴムベルトを外してみると楕円形に変形して伸びていました(上の写真の左側。右は新品)。このゴムベルトと3つのギアでモータの回転を減速させ、その回転をトレイの裏に形成したラックギア(下の写真を参照)で直線運動に変換してトレイを開閉させる仕組みになっています。今回はそのゴムベルトが伸びて動力が伝わらず、トレイが開かなくなっていました。ディスクトレイは樹脂に炭酸カルシウムを混ぜてガラス繊維で強化した材料で出来ているようです。持ってみるとずっしりと重く、叩いてもほとんど音がしません。振動の減衰が非常に大きいことがわかります。トレイの不要な共振を防ぐことが狙いでしょう。たかがディスクトレイにここまで気を遣うとは恐れ入ります。しかもそれだけでは事足らず、再生中にロックアームを押し付けてトレイの振動を抑制する機構まで付けているのですから、ディスクトレイの振動撲滅に対する執念さえ感じます。余程ここの振動が音質に影響を及ぼすと睨んでいたのでしょう。最近では高級機でもパソコンのディスクドライブを流用したようなディスク・トランスポートを使用しているケースもありますから、この妥協のなさには脱帽します。3つあるギアのうちファイナルギアと中間ギアはシャフトに挿してあるだけなので上に引き抜けば簡単に外すことができます。2つのギアを外すとゴムベルトを新品に交換できます。ゴムベルトを交換した後に、念のためスライドをガイドするシャフト(2つ上の写真の白矢印および下の写真の金属棒)を引き抜き、パーツクリーナで汚れを拭き取って軽く潤滑剤を塗布しておきました。

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分解した時と逆の手順でトランスポート部を組み立て、電源を入れてトレイを開閉してみると、非常に滑らかに動くようになりました。あまりの気持ち良さに何回もイジェクトボタンを押して、しばらくの間ディスクトレイやロックアームの動作に見入ってしまいました。最後に対物レンズの表面を水で湿らせた綿棒で優しく拭いて、さらに乾いた綿棒で乾拭きして、前回の修理から11年分の汚れを落としておきました。

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1980~1990年代に製造されたオーディオ製品には音質を最優先に考えて、贅沢な材料を投入し、丁寧に作られた高品質な物が多く見られます。そのため現在でも中古品市場では高値で取引されているようです。このCDプレーヤも、そこまでやるか?と思うくらい細部にわたって手の込んだ造りになっており、分解するたびに感心してしまいます。このCDプレーヤの何とも言えない深みのある音が好きなので、修理が可能な限りできるだけ長く使い続けたいと思っています。


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早めのメリークリスマス [Planar T* 50mm F1.4 SSM]

うちのワンコの親戚たちが集まって、少し早めのクリスマス会を行いました。貸切のドッグランで走り回った後はコスプレして仲良くクリスマスケーキをいただきました。たっぷり遊んだら一斉にお昼寝タイム。楽しい一日を過ごしました。

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親戚大集合

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G君はコスプレさせられても平気

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同じ服を着せるともう誰が誰だか判別不可能

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みんなで仲良くクリスマスケーキをいただきました

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遊び疲れて電池切れ。この中に埋もれて眠りたくなる。

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盛田昭夫塾 [その他]

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 「盛田昭夫塾」はソニー(現ソニーグループ株式会社)の創業者の一人である故・盛田昭夫氏の足跡を展示した資料館です。盛田家の家業である酒造会社「盛田」の創業地、愛知県常滑市の醸造所の一角に建てられています。

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 盛田昭夫氏は1921年に、清酒「ねのひ」で有名な造り酒屋「盛田」(1665年創業)の15代目当主として生まれました。大阪帝国大学理学部で物理を学んだ盛田氏は太平洋戦争中に海軍技術中尉となりました。海軍では赤外線誘導技術を開発する科学技術研究会に所属しており、その時に民間から参加していた13歳年上の井深大(いぶか まさる)氏と出会います。技術者同士意気投合した2人は終戦後にソニーの前身である東京通信工業株式会社を設立し、一代で「世界のソニー」を築き上げました。

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楽しそうに腕相撲をする盛田さん(左)と井深さん

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家業の造り酒屋は知多半島の伊勢湾に面した場所に今もある。道路の左側は海。

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 展示物には、世界中を飛び回る際に持っていたアタッシュケースや、手帳、スケジュール帳、妻や子へ送った手紙、スピーチ原稿など、プライベートな物を含む貴重な資料がたくさんありました。盛田氏は相当なメモ魔だったようで、何十冊も残された手帳には家族の服のサイズから経営に関すること、会議での社員の発言、そして決意のようなものまで様々なことが所狭しと書きなぐられていました。それらを一つ一つ読み解いて行くと、偉大な経営者も苦悩や模索を繰り返しながら会社を経営していたことが手に取るようにわかりました。盛田昭夫塾の館長は「訪れた方々の中から日本の未来に繋がる新たな逸材が誕生することを願っています」とコメントしています。

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愛用のアタッシュケース。思い付いたことを記録するためにマイクロカセットを持ち歩いていた。

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スケジュール帳には人と会う予定がぎっしりと書かれている

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1960年代にアメリカへ進出するために家族で移住した際に書かれたと思われる「アメリカ(人)の考え方」
「・自分のポジションが一番大事 ・俺でなければ出来ない 他人にはまかせられない ・Bossは絶対である」などと書かれている

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三省堂書店創業者の孫である良子夫人と結婚した際に井深さんから贈られたH型テープレコーダー。日本初のテープレコーダーG型(1950年)の翌年に家庭用として発売されたモデル。Gは官公庁用のガバメント、Hは家庭用のホームを意味する。

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当時のイヤホン、マイク、テープも残されていた

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夫人に贈った著書 「君なくしては 僕の今は在り得ない」と書かれている

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