浜昼顔 [nature]
ハマヒルガオはどこの砂浜でもたいてい見ることができるお馴染みの植物ですね。名前の通り、ヒルガオ科に属するのですが、アサガオ、ヨルガオ、サツマイモなど他のヒルガオ科の植物のようにツルを伸ばさないのが特徴です。砂浜にはツルを絡める物が何もなかったために、その習性は退化していったのでしょう。
農業デビュー [nature]
ひょんなことから20平米ほどの農地を借り受けることになり、サンデー・ファーマに挑戦することになりました。今まで農業はおろか、ガーデニングさえやったことがありません。これからどうなることやら予想もつきませんが、トライ&エラーを繰り返しながら収穫の喜びを感じられたらいいなと思います。
初日の目標は、区画の半分を耕して畝(うね)を作り、ナス、キュウリ、ミニトマト、オクラ、シシトウガラシ、トウガラシ、ピーマン、エゴマ、ダイズの苗を植えることとしました。どんな作物が適しているかわからないので、とりあえず食べたいものを植えてみて様子を見る作戦です。みんな元気に育ってくれるといいなあ。
最初の状態。草が生え放題。
手前の半分を耕して畝を作る
ピーマンの苗
シシトウガラシの苗
ミニトマトの苗
支柱を立てて苗を紐で結ぶ。乾燥防止に稲わらを被せる
作業終了
里山の散歩道 [nature]
首都圏では里山の雰囲気を残す場所が段々と少なくなってきました。都市部で生まれ育った私でさえも、このような所を歩いていると無性に懐かしさを感じます。それはきっとDNAの中に受け継がれている記憶が蘇ってくるからではないでしょうか。
躑躅(つつじ) [nature]
ツツジの花が見頃を迎えています。今年は少し早めに咲き出したように思うのですが、気のせいでしょうか。ところでツツジは漢字で躑躅(てきちょく)と書きますが、辞書で調べてみるとこれは足踏みをするという意味になっています。その昔、中国で羊が毒性のあるツツジを食べて足をバタバタさせて苦しがったことからツツジの名にこの字を当てたそうです。それがそのまま日本にも入ってきたのですね。ツツジ科の植物に含まれるグラヤノトキシンという物質に毒性があり、レンゲツツジという種類には特に多く含まれているそうです。子供の頃、ツツジの花を摘んで蜜を吸って遊んでいましたが、毒性があると知ってしまうともうできなくなりますね。
吹雪 [nature]
関東地方に記録的な大雪が降りました。外は吹雪、吹雪、氷の世界。犬は喜び、庭駆け回りますが、人は横殴りの雪が顔に当たって痛いので後ろ向きに歩かないと辛いほどです。関東地方でこれだけ積もったのは、子供の頃まで遡っても1度か2度あったかないかという感じです。このくらいの雪で大騒ぎしていると雪国の方には笑われてしまいそうですが、雪かきの道具も装備もありませんので、この先が思いやられます。車が使えるようになるにはしばらくかかりそうです。
閑(しづか)さや… [nature]
お盆休みだからなのか、猛暑のためなのか、街から人が消えてしまったように感じます。蝉の声だけが盛大に響きます。まだまだ暑い日が続きそうですので、皆様もどうぞご自愛下さい。
富士山と世界遺産 [nature]
ゴールデンウィークに1泊2日で富士山の周りをぐるっと一周して来ました。遠くから毎日のように見ている富士山ですが、間近で見る富士山の迫力は別次元です。神々しさがまるで違うのです。登山道の入り口には必ず浅間神社があります。古くから信仰の山とされてきたことが良くわかります。
ところで、報道によると富士山が世界遺産に登録されることがほぼ確実になったと言うことです。登録推進活動に従事してきた方々にはお祝いを申し上げます。しかし、個人的には手放しで喜べない複雑な感情を覚えました。ユネスコの世界遺産登録制度には以前から矛盾を感じて仕方がないのです。元々の趣旨は「世界の価値ある文化や自然を保護して後世に伝えましょう」ということだったと思います。その理念は素晴らしいと思います。しかし、現状を鑑みると、どうしても観光や地域経済との密接な関係が見え隠れし、世界遺産に登録されたがために急激に環境が悪化してしまう例が後を絶ちません。国内でも白神山地、屋久島、白川郷、知床など世界遺産に登録された所は例外なく観光客の増加による植生破壊、ゴミや糞尿処理問題、交通渋滞などが発生しています。今回の旅行中にも、富士山の世界遺産登録をにらんで施設の新設や改修工事が行われている現場を随所に見ました。いったい環境保護が目的なのか、環境破壊をしているのか疑わしくなります。おそらく富士山も正式に世界遺産に登録されれば観光客が増えて環境は悪化するでしょう。私もそうですが、誰だって素晴らしい風景や自然や文化を見たいと思うのは人情というものです。ましてや世界的に価値があると宣伝されればなおさらのことです。この問題は誰が悪いということではないので厄介なのです。あまり有効な対策は思い浮かびませんが、私たちにできることは、世界遺産の趣旨が観光の推進ではなく、価値あるものの保護であると肝に銘じて行動するということくらいでしょうか。本当に富士山の環境を守りたいなら、世界遺産に登録しないのが正しい選択である、というのは何と皮肉なことでしょう。この制度はもはや転換点に来ているように思えます。
曲線美 [nature]
富士山の裾野の曲線美を間近で見たくなり、河口湖まで行ってきました。途中、芦ノ湖越しに南側から見た富士山も、河口湖越しに北側から見た富士山も、どちらもきれいなカーブを描いていました。どこから見ても美しい日本一の山。自然が作った芸術品のようです。
東高根森林公園 [nature]
国道246号の下り線を東京から神奈川県内に入って程無く右に折れると、東高根森林公園があります。ここは高尾山から続く多摩丘陵の東端に位置し、近くの旧向丘遊園や生田緑地とは尾根続きになっています。昭和40年代に宅地開発が行われる中、この場所で弥生時代から古墳時代のものと考えられる竪穴式住居が発見されました。この集落跡と周囲のシラカシ自然林を守る目的で神奈川県はそれらを文化財および天然記念物に指定し、県立都市公園として整備、保護することにしました。かくして昔をしのぶ多摩丘陵の雑木林や周辺の湿地植物が保存されることとなったのです。起伏に富んだ園内にはクヌギやコナラの林も残り、沢ではカワセミも見られます。都会の真ん中にこのような豊かな自然が残されていることは本当に貴重なことだと思います。
Forget-me-not(♪~街に埋もれそうな小さなワスレナグサ~♪)
お花見 [nature]
私も例外ではありませんが、日本人は桜の花が好きですね。皆うれしそうに見上げています。開花を待ち遠しかった人々の心をよそに、当の桜はぱっと咲いてぱっと散って行きます。その潔さが日本人の美学と重なるのでしょう。
皆既月食 [nature]
2011年12月10日はちょっとした天体ショーが見られましたね。庭に出て月を見る人、通りに天体望遠鏡を据えて覗く人、携帯電話で写真を撮る人。皆さん、思い思いの方法で皆既月食を楽しんでいらっしゃいました。私もこの天体ショーを記録しておこうと、カメラを持ち出しました。
10時前、満月に地球の影が忍び寄ります。そしてどんどん月が欠けて行きました。
そして、(寒いので中略)。
11時30分を回ると、月はどんどん暗くなります。そして赤くなってきました。これは月が地球の影に入っても波長の長い赤い光だけが散乱などによって月に回り込むことにより起こります。そして月が天頂付近に到達した頃、最も暗くなりました。月食は太陽と地球と月が一直線に並ぶことによって起こります。従って、満月の夜にしか月食にはなりません。天頂の月が地球の影の真ん中にあると言うことは、太陽は地面の真下にあります。3つの天体が一直線に並んだ瞬間を実感しました。しかし写真を撮るのは辛かったです。レンズを真上に向けなければなりませんから、ファインダをまともに覗けません。しかも月が一番暗くなるので、ファインダの中に月をみつけるのも一苦労です。さらにAFも使えませんからマニュアルでフォーカスを合わせますが、70-300GはSSM駆動のためかフォーカスリングがオーバーINFまで回ってしまいます。カットアンドトライで何となく合わせましたが、ノーファインダではこれが限界でした。この時はさすがにライブビューで液晶パネルを自由に動かせるα77が欲しくなりました。(タイの洪水がなければポチっとしていたはずなのですが、ずっと入荷時期未定ですっかり買う気が失せてしまいました。)
御泉水自然園 [nature]
長野県立科町の白樺高原に蓼科御泉水(たてしなごせんすい)自然園という公園があります。「長野県が明治100年記念事業第一号として開設した」ということなので、昭和40年代に設置されたものだと思われます。諏訪富士とも称される蓼科山(2530m)の中腹(標高1830m)に位置し、約300種類の高山植物と約50種類の野鳥が生息しているそうです。湿原を中心に全長約10kmの散策コースが整備されていて歩きやすく、ペットも入場可能なのが嬉しいです。車でも登って来られますが、ゴンドラリフトを利用することもできます。この日はあいにくの雨でしたが、うちの犬も嬉しそうに自然の中を歩き回っていました。雨が一層、緑を濃く見せてくれました。
養老渓谷 [nature]
養老渓谷は千葉県内を流れる養老川によって形成された房総半島のほぼ中心に位置する渓谷です。小湊鉄道の養老渓谷駅を起点にするか、車の場合は県道81号線(清澄養老ライン)沿いに有料駐車場がたくさんありますので、そこに車を停めて散策するのが便利です(駐車料金は1日500円程度)。小湊鉄道沿線は里の雰囲気が良く残っており、写真を撮りながら電車でのんびり行くのも良さそうです。養老渓谷周辺にはいくつもの遊歩道が整備されていて、色々なコースを楽しむことができます。渓谷沿いに点在する中小の滝が行程に彩を添えてくれます。首都圏に程近い場所にも関わらず、休日でも混雑せずにゆっくりと自然の中を歩くことができました。
実はこの養老渓谷、地質学者や地層マニアの間では有名なスポットだと言うことです。「特定非営利活動法人 地質情報整備・活用機構」と「社団法人 全国地質調査業協会連合会」が発案した「日本地質百選」にも選ばれています。日本列島はユーラシアプレートの下に太平洋プレートとフィリピン海プレートが沈み込む、地質学的、地球物理学的に重要な地点に位置しています。先日の東日本での震災も、このプレートの動きが原因となっていることはご存知の通りです。さて、なぜ養老渓谷が地質百選かと言うと、養老川が削った谷の斜面では「黒滝不整合」と呼ばれる重要な地層の不連続性が見られるからだそうです。房総半島の地層は1500万年前から海底で堆積物が積もって絶え間なく形成されてきました。しかし過去に1度だけ約300万年前にその堆積が途絶えた時期があるのだそうです。それが黒滝不整合です。黒滝不整合が起きた原因はフィリピン海プレートの運動方向が変化したからだとする説があります。その出来事が現在の地震多発列島の起源になっているのだとか。地層を丹念に調べて行くと、そんなことまでわかってしまうのですね。科学は壮大なロマンだと感じます。
ドクダミ [nature]
梅雨のこの時期、日陰で真っ白な花を咲かせているドクダミ。その清楚な花(*)とは似つかわしくないおどろおどろしい名前は、「毒矯め」「毒溜め」など、毒をためる、とめるといった薬効を示す言葉から来ているということです。それもそのはず、古くから漢方では薬として用いられており、生薬名を「十薬」と言います。ドクダミに含まれる黄色い色素、クエルシトリンやイソクエルシトリンが利尿作用、便秘改善、血行促進、抗炎症作用などを示し、精油成分であるデカノイルアセトアルデヒドが殺菌作用を示すことが明らかになっているようです。デカノイルアセトアルデヒドはあのドクダミ臭の原因物質ですが、ニキビの炎症を抑えたり、水虫にも効くとされています。
良く知られたドクダミの利用法にドクダミ茶があります。風通しの良い所で充分に乾燥させたドクダミの葉10グラム程度を約600ccの水で煎じて飲みます。煎じるときに薬用成分を損なわないように沸騰させずに70℃程度の温度で抽出するのがコツらしいです。しかし、良薬口に苦しで、お世辞にもおいしいお茶とは言えないようです。
(*:白い花のように見えるところは蔀(ほう)と呼ばれる組織で、本当の花は中心の花穂にある小さな黄色い部分です)
里の花々 [nature]
今はまさに花盛り。郊外の山里を歩くと、数え切れないくらい多種類の花が競うように咲いていました。ムラサキツツジ、ラベンダー、そして薔薇が見頃ですね。野原にはヘビイチゴが実をつけていました。
等々力渓谷 [nature]
東京都世田谷区の最南部に23区内で唯一残った渓谷と言われる等々力渓谷があります。東急大井町線の等々力駅付近に架かる「ゴルフ橋」(下の写真にある赤い橋梁の橋)から谷沢川沿いに、多摩川との合流地点までの約1km区間がそれです。等々力渓谷は多摩川水系の谷沢川が10万年前後の年月をかけて武蔵野台地を削ってできた谷です。谷の深さは約10mあります。渓谷の上を横切る環八通りは慢性的に大渋滞ですが、そんな喧騒も忘れてしまうくらい鬱蒼とした木々が残っており、遊歩道や庭園が整備されて、散策にはもってこいの場所です。途中に古墳があったり、湧水が湧いていたり、等々力不動尊があったりと、短いながらも見所がたくさんあります。等々力渓谷の湧水群は2003年に東京の名湧水57選に選ばれているということです(どうして57選なのかは不明)。ちなみに「ゴルフ橋」の名は、この橋が1931年に開業した玉川ゴルフコース(後に等々力ゴルフコースに改称)へ行くために作られたことに由来するそうです。このゴルフ場は鳩山一郎氏(当時の文部大臣)によって企画され、五島慶太氏(東急電鉄の創業者)によって事業化されました。しかし1939年に閉鎖されて高射砲陣地となり、今は玉川野毛町公園や公務員等々力宿舎などになっています。
桜咲く [nature]
今年は寒の戻りがあって少し開花が遅れていた桜ですが、暖かい日が続いて関東地方でも一気に咲き始めました。あっという間に散ってしまうので、次の週末まではもたないかも知れません。じっくり撮れないうちにシーズンが終わってしまいそうです。取り急ぎ、今年の桜の写真をいくつか。まだうまく撮れた物がないので、よろしかったら去年の桜もご覧ください。(こちらにあります)