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白糸の滝 [ZZ-R1100]

1994年に新車で購入して以来、ZZ-R1100の車検は毎回自分自身で通して来ました。しかし、今回はタイヤとフロントフォークのオイルシールの交換が必要だったので、8回目にして初めてバイクショップに車検をお願いしました。そんな訳でバイクは入院中。この連休はツーリングに出掛けられないとあきらめていました。ところが土曜日の夜に車検終了の連絡が入り、退院できることに。これはチャンスとその日のうちにバイクを受け取りに行き、日曜日は急遽ツーリングへ出掛けることにしました。行く先は、涼を求めて富士山に即決です。

日曜日、朝起きると天気は晴れ。早速、支度をして東名高速に乗ります。連休の中日ですが、通行量は多め。横浜町田ICから厚木ICまでは断続的に渋滞していました。渋滞を抜けると「この先 雨 走行注意」の表示が。嫌な予感がしてきます。案の定、御殿場ICを下りる頃には雨になりました。今回は南側から登ってみたかったので、富士山スカイラインへと進みます。すると雨と霧はひどくなる一方でした。しかも道路脇には夏期マイカー規制の看板が。混雑緩和のため、マイカーは登山道近くの駐車場に停めて、シャトルバスで登るのだそうです。晴れていたとしてもこの時期には自走して富士山に登ることはできなかったようです。

前置きが長くなりましたが、やむを得ず予定を変更して富士山の南西にある白糸の滝を見に行くことにしました。ここの白糸の滝は、朝霧高原から流れ出る芝川の支流にあり、川から直接流れ落ちるメインの滝と、その周囲にある白糸状の無数の小さな滝からなっています。小さな滝は溶岩断層から滲み出した富士山の雪解け水によって形成されています。歩いて滝壺付近まで下りると辺りは水しぶきで白く霞み、空気は冷んやりとしています。雪解けと雨が重なり、かなりの水量でした。白糸の滝のすぐ近くを流れる芝川の本流には音止(おとどめ)の滝も見られます。こちらは水量が更に豊富で、白糸の滝が女性的とすれば、音止の滝は男性的な滝でした。富士山には登れませんでしたが、日本の滝百選に選ばれているこれら2つの滝を見ることができたので結果オーライとしましょう。

白糸の滝から8kmほどのところに「富士山・天母の湯」という看板がありましたので、入浴して行くことにしました。中に入ると休憩室や食堂が完備され、たくさんの人で賑わっていました。露天風呂やサウナもあり、清潔な感じの快適な施設でしたが、天然温泉ではないようでした。帰り際に隣の敷地を見上げると、ごみ焼却施設らしき建物が。もしかしたら、廃熱を利用してお湯を沸かしているのかも知れません。元々、温泉に入るつもりはなかったし、快適に入浴できた訳だし、エネルギーの有効利用をしているとすれば、これまた結果オーライでしょう。

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音止の滝はものすごい水量で力強く流れていた

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立派な入浴施設だが天然温泉ではなさそう

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隣の施設の廃熱利用かも知れない

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雨天走行で泥だらけ。帰ったらすぐに洗車する破目に。


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上総大久保駅 [ZZ-R1100]

小湊鉄道の上総大久保(かづさおゝくぼ)駅は養老川が削った谷あいにひっそりとありました。通りから少し奥まったところにあるので、最初は気付かずに通り過ぎてしまいました。1日の平均乗客数は29名だそうです。明治時代以前に使われていた千葉県中部の呼称「上総国」を平仮名で表記すると「かずさのくに」となるのですが、この駅の表記はなぜか「かづさ」になっています。2駅先に行くと下り線の終点、上総中野駅になります。こちらは「かずさ」と表記するようです。

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房総へツーリング [ZZ-R1100]

のどかな所をのんびりと走りたくなり、房総半島へZZ-R1100を走らせました。アクアラインが開通してからは、東京から房総半島が非常に近くなりました(しかし基本的に1人しか乗らない二輪車の通行料金が往復4800円とは高すぎると思います!)。木更津市内に入ると、どちらの方向へ行ってものどかな雰囲気になります。今回は小湊鉄道沿線を走ってみることにしました。一般道は対向車も見当たらないくらいの渋滞知らず。里山の雰囲気を残す田園風景の中を3速に入れっぱなしのずぼらDレンジ走行です。今回は先日取り付けたカーナビゲーション(こちらを参照)を使用したので、地図を見ることもなく、楽チンずぼら運転を思う存分楽しめました。さすがに直射日光下では液晶画面は見えませんが、音声だけでも充分に役に立ちますね。途中、気に入った風景をみつけては写真を撮ったりして、気ままなのんびりツーリングとなりました。ところが、夕方の帰り道、木更津東ICから高速道路で一気に帰ろうとしたところ、間もなくまさかの大渋滞。どこからこんなに大量の車が出てきたのだろうかという感じです。おそらく、木更津にアウトレットモールができた影響でしょう。東京湾の真ん中では逃げ道もなく、渋滞の中を約30Kmの行程をノロノロと帰る羽目になりました。アクアラインの半分は海底トンネルなので空気は劣悪。楽しかった快適ツーリングの最後の最後でどっと疲れが出てしまいました。ストップ&ゴーの繰り返しで、家に着く頃には左手の握力が完全に無くなっていたのでした。

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そう、でんしゃではなく、「きしゃにちゅうい」なのです

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田植えが終わったばかりのたんぼが美しい

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抜け殻~ ^^;  帰宅後はどっと疲れが出て重装備を脱ぎ捨てる

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翌朝は金環日食でしたがリング状の写真が撮れなくて残念


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オートバイにナビを [ZZ-R1100]

運転中の自由度が小さく、地図をめくることもできないオートバイにこそナビゲーションシステムが必要だと常々思っていたのですが、お財布の都合から優先度は低いままでした。しかし最近はポータブル型ナビゲーションシステムの価格もこなれてきて、ソニーのnav-u(NV-U77V)を格安で入手することができました。そこで、これをZZ-R1100に乗るときに使用することにしました。購入前からわかっていたのですが、このモデルはDC5Vの電源端子しか装備しておらず、DC12Vは付属のクレードル経由でしか供給できません。おそらく防水仕様ではないため、オートバイに取り付けて雨に濡れた際に問題が起こるのを避ける意図があるものと思われます。しかし、私はタンクバッグの中に入れて使いたいので、巨大な吸盤付きのクレードルと一緒に使うことはできません。そこで、車載バッテリーのDC12VからDC5Vを取り出すアダプターを自作しました。中身は至ってシンプル。DC-DCコンバータモジュールと平滑コンデンサ、ヒューズ、動作表示用のLED、スイッチ、端子類を仕込んだだけです。

このナビゲーションシステムはBluetoothを実装しているので、音声は無線で飛ばせます。そこで、ヘルメットにはスピーカとBluetoothの受信機を取り付けます。これでコードでつながれることなく停車中は自由に歩き回れます。ヘルメット用スピーカはサインハウスから発売されているB+COMインターコム用アクセサリを使用しました。薄くて音質が良いと言うのが選択のポイントでした。周囲の音も同時に聞こえるので危なくありません。ちなみに、両耳にイヤホンを着けて運転するのは違法なので気をつけましょう。Bluetooth受信機はソニーのDRC-BT30を使用しました。これは普段iPhoneに保存した音楽をワイヤレスで聴いたり、ハンズフリー通話をするためにも使用できて大変便利です。

これで準備万端。さてどこへ行こうかな♪

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DC12VをDC5Vに変換する自作アダプター

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中身はこんな感じ

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ヘルメットにはスピーカを仕込む

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Bluetooth受信機で音声を受信する

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ZZ-R1100のシートの下に自作した電源アダプタを仕込む

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動作チェックOK (^^)v


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日帰りツーリング [ZZ-R1100]

  お盆休みの暑い日、愛車ZZ-R1100を走らせました。湘南の海岸線を駆け抜け、箱根周辺のワインディングを十二分に楽しむ、というコンセプトで出発です。通勤の渋滞を避けるために逗子回りで海岸線の国道134号線に出ます。朝7時30分に逗子に到着。目論見どおり渋滞もなく順調。国道134号線もまだ海水浴の渋滞は始まっていません。潮風を感じながら江ノ島を通過、西湘バイパスに向かいます。途中、茅ヶ崎市内で数キロの渋滞がありましたが、想定の範囲内です。8時30分に西湘パーキングエリアに到着。朝食を摂り、一路ターンパイクへ。まずはジェントルに白銀山を海抜955mまで駆け登り、展望駐車場で一休みです。時刻は9時30分。極めて順調です。海岸線から約1000m上がると風は涼しく、ご機嫌になります。この辺りではまだ紫陽花が満開でした。暫し涼んだ後は来た道を折り返し、ワインディングを楽しみます。ターンパイクを3往復楽しんだ後は芦ノ湖スカイライン、箱根スカイラインへと向かいます。ターンパイクは四輪車で走ると非常に気持ちが良いのですが、二輪車で走るにはカーブが緩すぎて少し物足りなく感じます。一方、箱根スカイラインとそれに続く御殿場までの道は良い具合にカーブが続き、思う存分ワインディングを楽しむことができます。この日は駿河湾から湿った空気が箱根の外輪山に流れ込み、芦ノ湖周辺は濃い霧でした。しかし下界の猛暑が嘘のように空気はひんやりして心地良かったです。結局、箱根スカイラインを2往復楽しんだところで霧が濃くなり、御殿場ICに向かうことにしました。山を降りるに従って日差しが出てきて気温が急上昇します。東名高速道路に乗る頃には酷暑が戻って来て暑さとの戦いです。終始渋滞もなく順調に帰れましたが、軽い熱中症になってしまったようで、その日はずっと軽い頭痛がしていました。
  この日、初めて使ってみたのがDaineseの脊椎プロテクタです。万が一の場合に背骨を保護するための物ですが、腰を程よくサポートしてくれて、背筋や腹筋の弱ったおじさんライダーにはもってこいのグッズでした。

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観音埼灯台 [ZZ-R1100]

オートバイを駆って三浦半島にある観音埼灯台へ行って来ました。都内からは第三京浜、横浜横須賀道路と乗り継ぎ、ほぼ高速道路だけで辿り着けます。従って、ちょっと走りたいときにはお手軽なツーリングコースになります。しかし、この日はゴールデンウィークの真っ只中だったので、普段は1時間強で辿り着けるところが2時間半もかかってしまいました。

観音埼灯台は1869年に完成した日本初の洋式灯台です。西洋諸国の要望によって整備された8つの灯台のうちの1つだそうです。当時この灯台の建設を指揮したのはフランス人のフランソワ・レオンス・ヴェルニーという技術者でした。彼は江戸時代末期に横須賀製鉄所の建設と運営のために日本に招かれ、我が国の近代産業の基礎づくりに多大な貢献をしたのだそうです。ところが、ヴェルニーらが建設したレンガ造りのフランス式灯台は1922年に地震のために崩壊、翌1923年に建て直された2代目の灯台は、なんと半年後に関東大震災で再び崩壊してしまいました。その後1925年に再建されたコンクリート造りの3代目が現在の観音埼灯台となります。

現在は無人の遠隔監視灯台ですが、内部は公開されていて見学することができます。螺旋階段を伝って上まで登ると、浦賀水道を照らすガラス製のフレネルレンズを間近で見ることができます。東京湾の対岸には房総半島が見えました。灯台の周りは県立公園になっていて、指定された場所ではバーベキューも可能なようです。犬と散歩する人、釣りを楽しむ人、泳ぐ人、皆さん思い思いの休日を過ごされていました。さすがは三浦大根の産地。海岸にも大根が自生していました。

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エンジン始動せず [ZZ-R1100]

今日は雲一つない晴天だったので、久しぶりにバイクを引っ張り出して走らせてみようと思ったところまでは良かったのですが、、、、、、エ、エンジンがかからない。バッテリーはOKだし、ガソリンも満タン。しかし、プラグがカブってプスプス言ってる感じで、全然点火しません。仕方がないのでプラグの点検から始めることにしました。

ZZ-R1100は高性能で使い勝手も良く、非常に良くできたツアラーだとは思うのですが、整備性がめちゃくちゃ悪いのが難点です。ガソリンタンクを下ろさなければプラグはおろか、バッテリーにさえアクセスできないのです。素人には触られたくない、と拒絶されているかのようです。それでも16年間、自分で整備してユーザー車検を通して来ましたが、毎回重労働を強いられているのが現状です。さすがにバッテリーの充電くらいは気軽にしたいので、私は自作の充電用ターミナルをシートの下に設置しています。

ともかくエンジンが回らないことにはただの鉄の塊ですので、いつものようにタンクを下ろすことにしました。インナーカウルを外して、燃料コックを閉めて、燃料パイプと燃料センサを外して、大小4本のボルトを外して、、、、とここまでは手慣れた工程です。タンクは満タン(24L)なので結構重いです。こんなことなら前回給油しなければ良かったなと少し後悔。タンクを外すと巨大なエアクリーナボックスが現れます。これをパズルでも解くようにして外すとやっとシリンダーヘッドと対面できます。プラグを見ると、真っ黒なススだらけでした。そう言えば、前回いつプラグ交換したか記憶にないほどですから、無理もないでしょう。4本とも新品に交換しました。しかし本当に大変なのはこれからです。エアクリーナボックスの組み付けが嫌になるくらい難しいのです。ZZ-R1100はラム・エア・システムという吸気方式をとっていて、前方から走行風を取り入れ、エアクリーナボックス内の圧力を高めて若干の過給をするようになっています。言ってみれば天然ターボでしょうか。その空気取り入れ用のラバーダクトをエアクリーナボックスに挿入しながら組み付けるのが至難の業なのです。良く見えないし、思うように手が入らないしで、なかなか嵌合してくれず、本当にイライラします。そこを通り過ぎればもう終わったも同然。元通りにガソリンタンクを取り付けて終了です。

プラグ交換が終わると、一発始動で、回転も非常にスムーズになりました。吹け上がりも気持ち良い。これはひとっ走りせずにはいられません。試験走行も兼ねて、第三京浜を玉川から保土ヶ谷PAまで(たくやさん風に表現すれば)ジェントルに走りました。いやあ、気持ち良かったです。予定外の分解整備のおかげで日が傾いてきてしまいましたが、西の空に富士山がきれいに見えました。

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ハンドルネームの由来 [ZZ-R1100]

今日は私のハンドルネームZZA700の由来について打ち明けたいと思います。これは私が愛用する2つの物の名前を合成したものです。もうお気付きかと思いますが、一つはソニーのデジタル一眼レフカメラDSLR-A700です。もう一つの方はカワサキのオートバイZZ-R1100です。私のZZ-Rは1994年製のD2というタイプのもので、もう16年も乗り続けている計算になります。15歳からオートバイを所有し始めて5台目の愛車なのですが、一番長く乗り続け、そして一番愛着のあるマシンです。こいつと一緒に日本中のほとんどの地方を旅しました。94年当時、ZZ-R1100は世界で最も速い量産車でした。さすがに速度計の最大目盛り320km/hまでは出せませんが、270km/hくらいの実力はあるそうです。ただし私に言えるのは、200km/hを超えても安定感が増すばかりで全く不安を感じさせない優れた高速巡航性を持っている、ということまでです。それ以上は試す術も場所もありませんから。ZZ-Rの絶大な安心感は空力特性とボディー剛性の高さから来ているように思います。それらの恩恵はもちろん街乗りや峠道でもしっかりと感じられます。腰から下はひと塊の剛体のようです。10500rpmで147馬力を発生するエンジンは無限のパワーをもっているかのごとく、スロットルを捻ればどこまでもモリモリと回ります。気が付くととんでもない速度になっていることがあるので注意が必要です。それでいて3000rpm以下では控えめなトルクで、ハイパワーマシンにありがちな低速での扱い難さは感じられません。音に関しては、3500rpmくらいで吸気系が奏でる低い共鳴音が気持ち良いです。疲労を軽減するフルカウリングや格納式の荷掛け用フックはロングツーリングに最適です。カワサキのバイクはバイク好きが作ったバイクという感じがするから好きです。これからもこいつとできるだけ長く走り続けたいと思っています。

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