日光東照宮 [その他]
日光東照宮は栃木県日光市にある徳川家康を御祭神に祀った神社です。75歳で亡くなった家康は、久能山東照宮(静岡県静岡市)に葬られ、一周忌の後に日光東照宮に改葬されました。これは家康の遺志に基づくものとされています。
石鳥居をくぐると左手に重要文化財の五重塔が見えて来ます。これは1650年に若狭国(福井県)の小浜藩主・酒井忠勝によって奉納され、その後火災にあったため1818年に酒井忠進により再建されたものだそうです。
仁王門とも呼ばれる表門を抜けると参道は左に90度折れ曲がり、「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な三猿の彫刻が施された神厩舎が現れます。この建物は御神馬をつないでおくための厩舎で、猿が馬を守るとされていたために猿の彫刻が彫られているのだそうです。これも重要文化財に指定されています。
神厩舎の先で参道は右に90度折れ曲がり、陽明門へと続きます。陽明門は500以上の彫刻が施された入母屋造の荘厳な楼門で、黒漆と金箔でとても美しく装飾されています。国宝に指定されています。
陽明門から延びる国宝の回廊には左甚五郎作と伝えられる「眠り猫」の彫刻が彫られています。日光の地名に因んで日向で眠る猫がモチーフになっており、反対側に彫られた雀と一対になって「雀が舞っても猫が寝ているほどの平和」を表していると言われています。
回廊の眠り猫をくぐると奥宮へと急な石段が延々と続きます。息を切らして登り詰めると宝塔と拝殿からなる奥宮が見えて来ます。奥宮は徳川家康の墓所になっています。宝塔は当初木造で、後に石造になりましたが、1683年の地震で損壊したため、金・銀・銅の合金による鋳造製に改められました。こちらも重要文化財です。
眠り犬でなく、眠り猫ですね^^
by ニコニコファイト (2024-05-06 09:26)
ニコニコファイトさん
江戸時代には犬よりも猫の方が身近な動物だったのかも知れませんね。
by ZZA700 (2024-05-06 12:26)
彫刻それぞれに意味があって
それを確認しながら鑑賞するのも楽しそうですね。
by 響 (2024-05-07 19:52)
響さん
後悔しないためには予習が重要ですよね。
わかっていても、なかなかできないのですが^^;
by ZZA700 (2024-05-08 10:02)