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色違い [135mm F2.8 [T4.5] STF]

 植物には色違いの花を付ける近縁種を持つものが少なくありません。似たような生育環境を好むためか、それらが同じ場所に群生しているのを見かけることもあります。散歩の途中で良く見られるのがカタバミやツメクサの色違いです。

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カタバミの花(黄色)とイモカタバミの花(赤紫色)

 カタバミはツメクサに似た3枚の葉を持つ植物で、古くから家紋のデザインとして用いられています。ツメクサの葉は丸い形であるのに対して、カタバミの葉はハート形になっているのが特徴です。通常、カタバミの花は黄色ですが、近接種に赤紫色の花を咲かせるイモカタバミという種類があります。地下茎に芋のような塊を付けるのでそのような名前になったようです。日本に入って来たのは案外最近のことで、戦後に観賞用として南米から輸入されたということです。

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クローバーとして知られるシロツメクサ

 シロツメクサ(白詰草)は別名クローバーとも呼ばれ、全国に広く分布しています。元々は牛の飼料として明治時代に栽培が開始されたのですが、今では帰化植物となってどこでも見られる身近な植物になっています。「詰草」の名前は江戸時代にオランダから輸入されたガラス製品の緩衝材として梱包に詰められていたことに端を発しているそうです。シロツメクサの近縁種にムラサキツメクサ(アカツメクサとも言う)があり、薄紫色の花を咲かせます。

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ムラサキツメクサ(またはアカツメクサと呼ばれる)は紫の花を付ける

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