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盛田昭夫塾 [その他]

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 「盛田昭夫塾」はソニー(現ソニーグループ株式会社)の創業者の一人である故・盛田昭夫氏の足跡を展示した資料館です。盛田家の家業である酒造会社「盛田」の創業地、愛知県常滑市の醸造所の一角に建てられています。

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 盛田昭夫氏は1921年に、清酒「ねのひ」で有名な造り酒屋「盛田」(1665年創業)の15代目当主として生まれました。大阪帝国大学理学部で物理を学んだ盛田氏は太平洋戦争中に海軍技術中尉となりました。海軍では赤外線誘導技術を開発する科学技術研究会に所属しており、その時に民間から参加していた13歳年上の井深大(いぶか まさる)氏と出会います。技術者同士意気投合した2人は終戦後にソニーの前身である東京通信工業株式会社を設立し、一代で「世界のソニー」を築き上げました。

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楽しそうに腕相撲をする盛田さん(左)と井深さん

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家業の造り酒屋は知多半島の伊勢湾に面した場所に今もある。道路の左側は海。

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 展示物には、世界中を飛び回る際に持っていたアタッシュケースや、手帳、スケジュール帳、妻や子へ送った手紙、スピーチ原稿など、プライベートな物を含む貴重な資料がたくさんありました。盛田氏は相当なメモ魔だったようで、何十冊も残された手帳には家族の服のサイズから経営に関すること、会議での社員の発言、そして決意のようなものまで様々なことが所狭しと書きなぐられていました。それらを一つ一つ読み解いて行くと、偉大な経営者も苦悩や模索を繰り返しながら会社を経営していたことが手に取るようにわかりました。盛田昭夫塾の館長は「訪れた方々の中から日本の未来に繋がる新たな逸材が誕生することを願っています」とコメントしています。

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愛用のアタッシュケース。思い付いたことを記録するためにマイクロカセットを持ち歩いていた。

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スケジュール帳には人と会う予定がぎっしりと書かれている

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1960年代にアメリカへ進出するために家族で移住した際に書かれたと思われる「アメリカ(人)の考え方」
「・自分のポジションが一番大事 ・俺でなければ出来ない 他人にはまかせられない ・Bossは絶対である」などと書かれている

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三省堂書店創業者の孫である良子夫人と結婚した際に井深さんから贈られたH型テープレコーダー。日本初のテープレコーダーG型(1950年)の翌年に家庭用として発売されたモデル。Gは官公庁用のガバメント、Hは家庭用のホームを意味する。

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当時のイヤホン、マイク、テープも残されていた

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夫人に贈った著書 「君なくしては 僕の今は在り得ない」と書かれている

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