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CITY POP UP STORE CIRCUS TOWN [その他]

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 タワーレコード渋谷店で9月28日まで開催されている「CITY POP UP STORE CIRCUS TOWN@TOWER RECORDS SHIBUYA」へ行って来ました。この企画は山下達郎さんのRCA/AIRレーベル時代(1976年~1982年)に発表された8枚のアルバムをリマスターし、アナログLPとカセットテープとして発売されるのを記念して、5月から断続的に行われてきた「CITY POP UP STORE」の最終章になります。世界中でこの時期の日本の音楽が「CITY POP」として注目されていることや、アナログレコードの音質が見直されていること、そして現代の若者にとってLPレコードやカセットテープという媒体が目新しく映るという時代背景もあり、これらはTOP 10チャートに入るほどの売れ行きだそうです。しかし、今になってわざわざアナログLPレコードという昭和時代の媒体を使用して過去の作品を発売する本当の理由は、達郎さんご自身が自分のレコードが何十万円という高値で取引されているのを目の当たりにし、音楽制作に携わらない販売業者のみが法外な利益を得ていることに疑問を持ったからなのだそうです。
 最上階の8階に設けられた会場では5月から段階的に発売されてきた8枚の全作品や、それらの10倍ほどに引き延ばされた大きなジャケット写真が壁一面に展示されていたほか、Tシャツやキーチェーンなどのオリジナルグッズの販売コーナーや、「超高音質オーディオシステムによる試聴コーナー」が設置されていました。
 「超高音質オーディオシステムによる試聴コーナー」ではベルリンのプロ用スピーカーメーカADAM AUDIOのシステムが使われていましたが、メインスピーカーのS3V(72万円)はスタジオモニターということもあり、20人ほどが入れるこの試聴コーナーには力不足でした。それを補うためにサブウーファー(41万円)が設置されていましたが、そこから再生される低音には全くキレがなくモヤモヤした音になっていました。総じて音の定位や解像度に特筆すべきものはなく、「超高音質」と呼ぶには程遠い残念な音になっていました。帰宅してから自分のリスニングルームの廉価な機材で同じアルバム「FOR YOU」を聴きましたが、「超高音質試聴コーナー」よりも遥かに良い音で鳴っていました。音質は機材の値段だけでは決まらないところがオーディオの面白さでもあります。

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8階に上がるまでの壁にはディスコグラフィーがデザインされていた

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1辺が3メートルはあろうかと思われる巨大なペーター佐藤さんデザインのジャケット写真

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山下達郎さんの手形。お相撲さんのように手が大きく指が太いのが驚き。

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「超高音質オーディオシステムによる試聴コーナー」は期待外れ

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