厳島神社 [その他]
広島湾の陸地からフェリーで約1.8km渡った所に厳島(または宮島)と呼ばれる長さ約9km、幅約4kmの島があります。この島は古代から信仰の島とされてきました。また風光明媚なことから日本三景の一つにもなっています。この地に厳島神社が創建されたのは593年であると伝えられています。1168年、平清盛によって寝殿造の様式を取り入れた社殿に改修され現在の姿になりました。海上に建てられた本殿、拝殿、能舞台などの建物を回廊でつなぐ独特の造りになっています。沖合約200mの海上に建つ大鳥居は高さ16m、重さ約60トンの巨大な木造建造物です。しかしその根元は海底に埋まっている訳ではなく、数十本の松の杭を打った砂地の上に敷石を重ね、その上にただ置かれているだけなのだそうです。60トンもの自重により嵐が来ても倒れないのだそうです。その大きな重量を得るために、鳥居の最上部の横に渡した島木と呼ばれる部材が中空になっていて、その中に7トン分の小石が詰められているということです。この鳥居は建立からすでに140年以上が経過して老朽化が激しいため、現在修理工事が行われています。そのため全体がネットで覆われていて残念ながらその姿を見ることはできませんでした。
海上に建つたくさんの建物をつなぐ回廊
海側から見た能舞台の背面
回廊から見た能舞台
大鳥居は残念ながら修理工事中のため見ることができなかった