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トヨタ ヴィッツ [その他]

 このところ教会の紹介記事が続きましたのでちょっと小休止。今日は旅行中に借りた国産小型車の話題を書いてみようと思います。旅行中に借りたレンタカーはダイハツのムーブ、トヨタのヴィッツ、ホンダのフィットの3種類でした。その中から今日は主にヴィッツについてのインプレッションを述べることにします。

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 トヨタのヴィッツは1999年に排気量1000㏄のリッタカーとしてデビューしました。日本、欧州、米国をはじめ多くの国々で販売される世界戦略車に位置づけられています。海外での販売名はヤリス(YARIS)で、このクルマをベースに開発された競技専用車は2018年の世界ラリー選手権(WRC)でマニュファクチャラーズタイトルを獲得しています。
 今回借りた車両は2017年の1300㏄モデルでした。走りに関しては予想に反して非常に好印象を持ちました。ステアリングのフィーリングはトヨタのクルマらしく切る時は操舵がとても軽く、戻す時は中点復帰力がやや強めなので、戻し角を意識せずに楽に運転ができます。走り出しはトルクフルで非力さを感じることはありません。しかしさすがに1300㏄なので、スロットルペダルを踏んで行くとパワー不足は否めません。普通に平地を走る分には良いですが、上り坂ではもう少しパワーが欲しくなります。特筆すべきは良く動くサスペンションです。路面のギャップの乗り越え時に嫌な突き上げもなく、乗り心地はとても良いと感じました。少し飛ばして走っても安定感は上々で、タイヤが鳴くくらいのスピードでコーナーを曲がっても、ロールはそれほど大きくならず、接地感を失わずに良く粘ってくれました。軽自動車と比較するのは不公平ですが、どこかへ飛んで行きそうになる前日まで借りていたムーブとは雲泥の差でした。ブレーキも全然効かないムーブとは違い、必要にして充分な効きでした。

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 問題はエンジンのフィーリングです。ガサゴソと雑に回るエンジンで、音もうるさく、回しても全然気持ち良くありません。せっかく足回りは良くできているのに、エンジンのおかげでFun to driveがややスポイルされているような気がします。エンジンのスムーズさではこの後に借りることになる10年落ちのフィットの方が良かったです。
 もう一つの問題点はドライビングポジションです。着座位置は高めで、ペダルとの位置関係からかなり直立した姿勢になります。このクルマの性格上それは理解できるのですが、問題はポジション調整です。座面の高さとステアリングの高さは調整できますが、テレスコピック式ではないため、ステアリングコラムは前後に動きません。一方でシートの前後スライドとリクライニングの調整間隔が粗くて、残念ながらしっくり来るドライビングポジションを見つけることができませんでした。手足の長さは人によって千差万別なので、座面からペダルまでの距離と、シートバックからステアリングホイールまでの距離は独立して細かく調整できる必要があると感じました。また、シートが柔らかすぎて私の好みではありませんでした。これらの影響かどうかはわかりませんが、3日間このクルマに乗った後に腰痛になってしまいました。
 更に難点を挙げるとすると、純正カーナビゲーションシステムの使いにくさでしょう。大抵のカーナビは取扱説明書がなくても操作ができますし、そうあるべきだと思うのですが、この純正カーナビはどうやったらしたいことができるのか皆目見当が付かないことがありイライラしました。
 ネガティブな点はいくつかありますが、今回ヴィッツに乗ってみて、総合的には良いクルマだと感じました。同じプラットフォームを使用するアクアが何年も販売ランキング上位に居続ける理由がわかったような気がします。この後に借りたホンダのフィットも悪くなかったので、十数年前と比べると国産小型車のレベルがかなり上がったなという印象です。ボディ剛性、ステアリングフィール、サスペンション、ブレーキなどが以前より格段に良くなっていて、A地点からB地点に移動する手段としては充分な性能に達しています。そればかりか、ワインディングロードでも意外に楽しく走ることができました。世界戦略車、共通プラットフォームなど、クルマの製造販売の手法が変化したことによって欧州車と競い合わざるを得ない環境となり、国産小型車の基本性能がワンランク上がったことを実感しました。

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こちらはライバルのホンダ・フィット

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10年落ちだがエンジンはヴィッツよりもきれいに回る

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