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ヘッドライトのレンズ磨き [BMW 325i Touring]

 近頃のクルマのヘッドライトにはプラスチック製のレンズ(と言うかカバー)が使用されています。ひと昔前のクルマはガラスのレンズというのがお決まりだったのですが、コスト削減のためか、デザイン性向上のためか、はたまた軽量化のためなのか、いつの頃からかほぼ100%がプラスチックのレンズになってしまいました。そもそもプラスチックは耐候性に劣る材料であり、透明な物は紫外線によって少しずつ黄変してしまいます。また、柔らかいため表面に細かい傷が入ってしまいます。明らかにヘッドライトには適していない材料なのです。個人的には再びガラスに戻して欲しいと思っています。


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ヘッドライトの傷と黄ばみ(右側のライトを上から見たところ)


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ヘッドライトの傷と黄ばみ(左側のライトを上から見たところ)


 ウチのクルマは2006年製のE91というモデルで、ご多分に漏れずヘッドライトにプラスチックが使われています。そして経年変化により、すでに少し黄ばんで来ています。以前から黄ばみは気になっていて、1年前に研磨剤&コーティング剤を買ったのは良いのですが、作業をついつい後回しにしていました。そこで一念発起してレンズ磨きをしてみることにしました。使用したのはウィルソンの「ヘッドライトクリアDXコーティング」という商品です。研磨剤とコーティング剤にスポンジとクロスがセットになった物です。


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 何はともあれボディーに傷を付けないようにヘッドライト周りをマスキングします。次に濡れ雑巾で表面のホコリや汚れを取り除き、青いスポンジブロックにクロスを巻いて研磨剤で研磨します。研磨剤は溶剤に砥粒を分散させた物のようで、ほのかに酢酸エチルのような匂いがしました。プラスチック表面のコーティング被膜を溶かしながら削るように出来ているのかも知れません。研磨剤で擦っていると、クロスが黄色く汚れてきました。黄変部が削り落とされたのでしょう。満遍なく擦ったら研磨剤を拭き取り研磨終了です。


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ライト周りをマスキングする


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左ヘッドライト(写真では向かって右)のみ研磨が終わったところ。いくらか黄ばみは弱まった。


 下地が整ったら次にコーティング剤を塗ります。赤いスポンジブロックにクロスを巻いて、コーティング剤を染み込ませてヘッドライトの表面に塗ります。この時、コーティング剤が乾く前に手際よく1回でムラなく塗るのが綺麗に仕上げるコツです。塗った途端に乾いて来てしまうので、1度塗ったところに重ね塗りすると、筋状のムラが出来てしまいます。最初はこのコツがわからなかったのでムラを作ってしまい、もう一度研磨からやり直す羽目になりました。


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コーティングが終わったところ。表面の傷が見えなくなり、黄ばみも幾分弱まっている。


 コーティング剤はすぐに硬化するので20~30分も待てば完成です。表面の傷が見えなくなり、黄ばみも目立たなくなりました。ただ、パッケージに書いてあるように「新車のように甦る」には、ポリッシャーなどを用いてもっと念入りに研磨を行う必要がありそうです。


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