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石畳道 [35mmF1.4G]

 首里城の南側の急斜面に「首里金城町石畳道」と呼ばれる500年の歴史を刻む石畳の道が残っています。金城町は琉球王朝時代の城下町として栄え、町内に首里城から国場川に至る官道「真珠道(まだまみち)」が通っていました。その一部が補修・復元され、当時の姿を今に伝えています。路面には直径20~30cmの琉球石灰岩を2つに割って平らな面を上にして敷き詰めた「乱れ敷き」の舗装が使用されています。道沿いには「相方積み」の石垣に囲まれた赤瓦屋根の屋敷が点在しており、琉球王朝時代の城下町の雰囲気を感じながら散策ができます。石畳道の途中に美しい色彩のシーサーがあったので写真に撮らせていただいたのですが、後になってそれはNHKの朝ドラ「ちゅらさん」で主人公の自宅として使われたお宅のシーサーだったことが判明しました。坂道の途中で、国の天然記念物に指定されている樹齢200~300年と言われている「大アカギ」が見られます。ところで、沖縄の石垣に「石敢當」の表示が頻繁に見られるのですが、これは「いしがんとう」と呼ばれる魔除けのために設けられたもので、福建省を発祥とする中国の風習なのだそうです。

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天然記念物の「大アカギ」

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「ちゅらさん」の自宅となったお宅のシーサー

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「石敢當」は中国から伝わった魔除けの風習だった


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