日×日 早×早

7月24日に神宮球場で行われた今年の高校野球・西東京大会準決勝は面白い組み合わせになりました。第一試合は日大×日大（日本大学鶴ヶ丘高等学校×日本大学第三高等学校）、第二試合は早稲田×早稲田（早稲田実業学校×早稲田大学高等学院）と、いずれも兄弟校対決となったのです。

第一試合はどちらが勝ってもおかしくないくらい力が拮抗した試合で、5対5のまま延長14回の長い試合となりました。猛暑の中、この死闘を制したのは日大鶴ヶ丘高校でした。

第二試合は56年ぶりに4強まで勝ち残った早大学院が41年ぶりに早実と対戦です。1901年創立の早実はご存知の通り、世界の王貞治をはじめとする多くの名選手を輩出した高校野球の名門校です。1963年より早稲田大学の系属校となりました。一方1920年に早稲田大学の付属校として創立された早大学院は野球では無名に近い学校と言えるでしょう。部員の数や活動費は、もしかしたら一桁くらい違うかも知れません。その証拠に、早実が練習に使うボールは新品同様の真っ白な物でしたが、早大学院の物は真っ黒に汚れた古びたボールでした。早実には立派な応援団が形成されており、共学校なのでチアリーダーの女の子もいます。一方、早大学院は男子校なのでチアリーダーはいません。兄弟校とは言っても、とても対照的な2校の対決でした。結果は体格でも長打力でも勝る早実が実力の差を見せ付けて7対3で快勝しました。しかし全力を尽くしてここまで頑張ってきた早大学院にも大きな拍手を送りたいと思います。

両チームが整列してプレーボール。ユニホームが同じなので、整列が解かれたらどちらの学校の選手か判別するのは難しくなります。

2塁ランナーは早実の選手。二塁手は早大学院の選手。ユニホームはそっくりです。良く見ると早実はSの字の真ん中に上着の合わせ目が来ていますが、早大学院はSとEの間に合わせ目があります。選手の体格は平均して大学生と中学生くらいの差があります。

早大学院の先発・千葉投手

ベンチに入れなかった選手も一生懸命スタンドで応援です。

早大学院側はえんじ色のTシャツで応援です。

早実側は白いTシャツで応援です。

早実にはチアリーダーの女の子もいます。

男子校の早大学院側にはチアはいません。でも、、、、負け惜しみではありません。

校歌「都の西北」を歌える早稲田大学付属校の意地。

早大学院、健闘するも9回裏の最後のバッターが一塁ベースでアウト。ゲームセット。

早大学院の選手たち。悔し涙を流す。泣き崩れる千葉投手。悔しいだろうが、良くやったよ。胸を張れ。

早大学院応援席の選手たちは観客にお礼を述べる。次は君たちが甲子園を目指す番だ。

最後はお互いの健闘を称え、相手の観客席にエールを送り合う。肩を組んで歌う応援歌はどちらも同じ「紺碧の空」。試合が終われば敵も味方もない。早大学院の応援席からは「早実～、絶対に甲子園へ行けよ！」の声が。猛暑の中、爽やかな風が吹いた。

タグ：早稲田 高校野球

コメント 4

兄弟校同士の対戦じっくりと拝見しました。
千葉投手はダイナミックなフォームで(･∀･)ｶｺｲｲ!!

ちなみに静岡県大会も明日決勝ですが、常葉菊川と
常葉橘の兄弟校対決です。はてさてどちらに軍配が
あがることやら。…o(;-_-;)oﾄﾞｷﾄﾞｷ♪
by slowhanded (2010-07-26 22:35) 

slowさん
静岡も兄弟校対決ですか。今年は多いんですね。
学校法人もグループ化、巨大化してきている表れなのかな。
常葉というと、もしかするとピンクレディーさんの出身校とも兄弟関係でしょうか。
静岡県大会の行方にも注目してみたいと思います。
by ZZA700 (2010-07-29 00:16) 

今年は我が母校が甲子園出場です

by COLE (2010-08-07 12:57) 

COLEさん
それは応援にも熱が入りますね。
どんな活躍をしてくれるのか楽しみですね。
by ZZA700 (2010-08-07 14:09)