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マーライオン [Singapore]

マーライオンはシンガポールの守り神として祭られた想像上の生物です。上半身はライオン、下半身は魚の姿をしています。マレーシアの王族が初めてシンガポールに上陸した際にライオンが現れて、国を統治するように告げた、というのが事の発端のようです。しかしアジアにライオンがいたとは考え難いですから、おそらくそのとき現れたとすれば虎だったのでしょう。

このシンガポールを象徴するマーライオン像はSingapore Riverの河口に建っています。高さは8メートル程で、身長約2メートルの子マーライオンとは30メートル程離れて背中合わせで水を吐いています。もっと大きいものを想像して来る人が多いからか、「世界三大がっかり」の一つに数えられているそうです。ちなみに他の「がっかり」はコペンハーゲンの人魚姫とブリュッセルの小便小僧らしいですが、勝手にそんなレッテルを貼られるのは迷惑なことですね。

マーライオンは東を向いて建っているため、日の出の時間帯がシャッターチャンスです。対岸のホテル群や背後の金融街をバックにした夜景もきれいです。一番下の写真は2009年2月28日の夜に撮影したものですが、この日の午後に落雷で右耳を失っているので、その他の写真とは若干シルエットが異なっています。もちろんその後すぐに復旧されていますから、今となってはこの「耳なしマーライオン」は貴重な写真です。

Singapore Riverの河口にEsplanade Bridgeが架かったため、マーライオンは2002年に少しだけ沖合いに移設されました。それまではやや寂しい場所にあったのですが、移設後は周辺が公園として再整備され、素敵なレストランが立ち並ぶファッショナブルな場所になりました。マーライオンに隣接するOne Fullerton内にある中華レストランは雰囲気も味もとてもNice!です。南国の潮風が心地良い海沿いの屋外席がお薦めです。おいしい料理を楽しみながらシンガポールの象徴を眺めれば、それは決して「がっかり」ではないと思います。

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