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清泉寮 [35mmF1.4G]

 山梨県北杜市の清里にある「清泉寮」は1938年(昭和13年)にキリスト教指導者の訓練キャンプとして創設されました。第二次世界大戦中はやむなく閉鎖されましたが、終戦直後の1945年(昭和20年)にGHQの将校でもあったポール・ラッシュ博士が中心となり再建が果たされました。10年後、1955年(昭和30年)に火災により建物を焼失しましたが、1957年(昭和32年)に今の建物が建てられ、その後2009年(平成21年)に新館も完成して現在に至ります。
 清泉寮は富士山を望む八ヶ岳山麓の南斜面に建ち、周囲には広大な牧草地が広がり、高原の雰囲気を満喫できる絶好のロケーションにあります。清里駅から約1kmと交通の便も良いため、1980年代後半から1990年代前半までは全国でも有数な人気観光スポットでした。清泉寮までドライブしてソフトクリームを食べるというのが首都圏の若者にとってはお決まりのデートコースでした。当時、清里駅周辺には原宿かと見紛うほどに若者向けのお店が建ち並び、週末には人々が大挙して押し寄せていました。ところが現在の清里駅周辺はと言うと、歩いている人はほとんどなく、お店にはシャッターが下りていて営業しているところはほとんどありませんでした。清泉寮でもファミリー層の観光客の姿は見られましたが、行列することもなくソフトクリームを購入できるなど、バブル期の面影は見られませんでした。諸行無常の響きありです。しかし、現在の方がむしろ正常な姿であり、静かな高原を楽しむための良い環境が戻って来たとも言えるでしょう。

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戦後清泉寮の再建に尽力したポール・ラッシュ博士

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2009年に完成した新館

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遠くに富士山を望む

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広々して楽しい~♪

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