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マウントアダプター LA-EA4 [その他]

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 ソニーのEマウントミラーレスカメラにAマウントレンズを取り付けるためのマウントアダプター(LA-EA4)を購入してみました。普段、レンズ交換式のカメラで写真を撮る時はα99をメインに時々α700を使うといった感じで、いずれもAマウントを使用しています。カメラは大きくてボタンやダイヤルが多いほど操作がしやすいと考えているので、特に不便は感じていませんでした。ただしオートバイのツーリング時は例外で、なるべく荷物を小さくして、できればウエストポーチの中に全て納まるくらいにしたいと思っていました。去年車載映像用に導入したDSC-RX0を使って写真を撮っても良いのですが、24mmF4.0固定のレンズだけではイメージ通りの写真を撮ることが難しい場合が多いのも事実です。そこでキットレンズしかなくて出番がほとんどなかったEマウントのNEX-F3をツーリング時に活用してみようと考えました。
 LA-EA4はEマウントのカメラでAマウントレンズを使うためのアダプターで、取り付けたレンズのオートフォーカス(AF)も使えるのが特徴です。マウントアダプター内にトランスルーセントミラー、位相差AFセンサ、AF駆動用モータなどのAマウント用AF機構をそっくり内蔵させることでそれを実現しています。レンズから入った光のほんの一部をトランスルーセントミラーで下側に90度折り返し、下部の暗室の中にある位相差AFセンサに導きます。そこで検出された焦点ずれ量を基にアダプターに内蔵されたモータでAFシャフトを回転させて鏡筒内のフォーカスレンズを動かす仕組みになっています(SSMレンズ、SAMレンズはアダプター内蔵のモータは使わずにレンズ内蔵のモータに信号を送ってAFを作動させます)。そのためマウントアダプタの下側にはAF機構を入れる箱状の出っ張りが付いています。

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レンズ(Aマウント)側。AF機構を収納している出っ張りが気になったが実用上の問題はなかった。

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カメラ(Eマウント)側

 実際に使用してみると、AFの速度は必要にして充分で、合焦精度も問題ありませんでした。箱状の出っ張りも思ったよりは邪魔にならず、構えた時にちょうど掌の中にすっぽり収まる感じで違和感はありませんでした。AFセンサがアダプター内蔵の15点センサになるので、カメラ本体のコントラストAFに比べてフォーカスエリアの数が少なくなったと感じるかも知れません。動く被写体へのAF追従が苦手だったり、連写時に毎秒3コマまでしかAFが効かなかったりするようですが、そもそもAマウントのボディーではそれが当たり前でしたから特に気にはなりません。気になる点があるとすれば、塵の付着でしょうか。今までミラーレス機でレンズ交換をすることがなかったので気付きませんでしたが、アダプターを着脱する際に、むき出しのイメージセンサにゴミが乗ります。レンズアダプターの中にも塵が入るので、時々エアブローすることが必要です。通常の一眼レフカメラにはミラーがあるのでダストが写ってしまうイメージセンサ上にはゴミは付きにくいですが、ミラーレスカメラでは画像に一番影響するイメージセンサ上にゴミが乗ってしまいます。これはマウントアダプターの問題ではなく、ミラーレスカメラの根本的問題です。

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NEX-F3にLA-EA4を装着したところ

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Aマウントレンズを装着したところ

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このようなキャリングケースが付属する

 AマウントレンズがEマウント機でも使えるようになって、ツーリング時の荷物はかなり小さくできそうです。コンパクトなシステムの利点が少しわかったような気がします。しかしビューファインダを使わないで写真を撮ることに慣れていないため、ついついカメラを額に付けてしまいます。また、直射日光下では液晶モニターが見えなくなって困ります。ビューファインダと手振れ補正機構付きのEマウント機が気になる今日この頃です。

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