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オートバイにUSB電源を取り付け [ZZ-R1100]

 オートバイに取り付けたナビやカメラの電源をUSB端子から採れると便利なので、ZZ-R1100にUSB端子を付けることにしました。取り付ける製品の条件は、
(1)ON/OFFスイッチがあること
(2)2ポートのUSB電源出力があること
(3)防水仕様であること
としました。アクセサリー電源の系統からではなく、バッテリーから直接配線したかったので、使用しない時に確実にUSB電源が切れるようにON/OFFスイッチ付きの物にしました。また、使用するデジモノはナビとカメラなので、出力は2ポートとしました。これら(1)~(3)の条件を満たす物となるとほとんど選択肢はなく、アマゾンで「SONONIAオートバイ用デュアルUSBポート携帯電話充電器ソケット電源スイッチ付き」という製品を購入しました。注文すると4~5日で中国から簡素な梱包袋に入った製品が直接届きました。

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本体には1.5メートルのケーブルとヒューズが付いていました。付属のハンドルバーマウントは、色々な太さに対応できるように帯状のゴムシートが3枚付いていました。更に黒い結束バンドが4本付属していました。USBポートとヒューズケースには一応ゴムのカバーとブーツが付いていますが、防水性能はあまり期待できない感じの緩さでした。動作チェックのために12Vの電源に接続してみました。出力電圧を測定すると、2ポートとも5.13Vが出力されていました。消費電流を測定すると、スイッチOFFの時には0mA、スイッチONで無負荷の時には22mAが流れました。スイッチOFFでは完全にバッテリーから切り離され、スイッチONではほとんどON表示用のLEDしか電力を消費しないことが確認できました。

 次に取付方法を考えます。ZZ-R1100はセパレートハンドルで、しかもハンドルパイプが露出している部分がありません。そのため素直に取り付けられそうな場所が見つかりません。ステーを自作することも考えましたが、付属のハンドルバーマウントがぎりぎりグリップラバーの上からでも入る太さでしたので、とりあえず左グリップの根元に付けてみることにしました。クラッチやウインカーの操作には何とか支障はなさそうです。配線はキーシリンダーの右下にハーネスのクランプリングがありますのでそこを通して、他のハーネスと同じようにフレーム前方の穴を経由して内部へ引き込むことにしました。あとはエアクリーナーボックスの右側を通してフレーム沿いにバッテリーまで導きます。ところが悲しいことに1.5メートルでは配線がわずかに足りませんでした。

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仕方がないので配線の途中を切断して同じような太さの電線で延長します。安物のスピーカーケーブルが丁度良い太さでした。芯線をはんだ付けしたら熱収縮チューブで絶縁します。外側も熱収縮チューブで保護しておきました。

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ケーブルが延長できたら車両に実装します。他のハーネス類と一緒にキーシリンダの右側のクランプリングを通して、さらにフレーム右側の穴から車体の内部へ引き込みます。

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その先も他のハーネスと同じようにフレーム右側に沿ってバッテリーまで導いて行きます。必要に応じて結束バンドを使用してケーブルを固定します。通電チェックをしてOKならばガソリンタンクを元通りに取り付けて作業終了です。

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スイッチをONにしてナビとカメラを同時に作動させてみました。両者とも充電が開始され、一応問題なく動作しているようです。ステアリングを左右に一杯に切って、部品の干渉やケーブルの張りがないかもチェックしましたが、特に問題はなさそうでした。

 この製品はスイッチのストロークとクリック間が充分にあり、手袋をしていても確実に操作できます。また、ONの時には赤いLEDが点灯するので、スイッチの切り忘れもなさそうです。ただ、左手のスペースが狭くなってしまったので、長距離走った時に悪影響が出ないかが少々心配です。運転に支障が出た場合には取り付け場所を変更しようと思っています。欲を言えば、ヒューズケースがUSB端子に近い所ではなく、バッテリーに近い所に付いていて欲しかったです。その方が取り付けの収まりが良く、防水の面でも有利であることと、万が一配線の被覆が溶けてショートしてもヒューズが溶断して火災を防げる確率がより高くなり、安全上も有利です。気が向いたらヒューズケースをバッテリー側に移動させる改造を行うかも知れません。


【追記】

 オートバイ用品を扱う株式会社デイトナから「マルチバーホルダー」というシリーズ名で様々な取り付け方法に対応する金物が発売されているのを見つけました。その中から「マスターシリンダークランプ ショートタイプ」(品番92746)という物を購入して取り付けました。ブレーキやクラッチのマスターシリンダ(フルードが入っているところ)をハンドルに取り付けている2本のボルトを利用して固定できるようになっています。ボルトは付属の長い物に交換します。強度も充分で、ウインドスクリーンにも干渉せず、USB電源をすっきりと取り付けることができました。

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