SSブログ

フットポンプの修理 [ZZ-R1100]

 タイヤの空気圧は思いのほか変動しますので、オートバイもクルマもこまめに点検、調整するようにしています。走り出す前にちょこっと調整するのに便利なのがこのフットポンプ(大橋産業BALフットポンプ)です。ホームセンターなどで大抵¥1,000以下で手に入ります。この値段ですから、さすがに耐久性はあまり良くなく、先代はピストンを押すロッドの摺動部が割れてしまい、これが2代目になります。

DSC03094 (1).JPG
始業点検時に便利なフットポンプ


ところがこの2代目、先代では金属製だったエアチャック(タイヤのエアバルブと接続する部分)が、コストダウンのためかプラスチック製に変更されていました。案の定、1回使用しただけでエアチャックの内側が削れてスカスカになり、空気漏れがひどくて使い物にならなくなってしまいました。他の製品に買い直そうと探してみましたが、足踏み式で圧力計が付いていて、金属製のエアチャックだと確認できる物がみつかりません。仕方なく壊れたエアチャックを交換することにしました。

DSC03095 (1).JPG
プラスチック製のエアチャックが使い物にならない


 エアチャックには色々なタイプがあります。バルブとの接続方法がねじ式の物とワンタッチ式の物、チャックの内部構造がオープンタイプの物とクローズタイプの物などです。オープンタイプはタイヤからエアチャックを外した状態では外気とオープンになっており、ポンプ側の圧力が逃げる仕組みになっています。圧力計を備えたポンプを使う場合にはこのオープンタイプを使用しないと、タイヤからエアチャックを外してもホースの中に圧力がかかったままになってしまうので、圧力計とポンプの負担になってしまいます。一方、クローズタイプはタイヤに接続していない時にも密閉状態が保たれるので、エアコンプレッサと組み合わせて使用する際に空気が流出し続けるのを防ぐことができます。圧力計を使う時はオープンタイプ、エアコンプレッサを使う時はクローズタイプと覚えておくと良いでしょう。今回はワンタッチで着脱できてオープンタイプのエアチャックを購入しました。ホースの内径が5mmでしたので、1mm大きめを選択し、外径6mmのタケノコプラグを備えた物にしました。更に抜け止めにホースクランプも注文しました。エアチャックは東洋金属製(コンドルブランド)オープンタイプ・クリップオン片口・61-S(¥593)、ホースクランプは米TRIDON製MH-4(¥172)です。いずれもモノタロウで購入しました。

DSC03085.JPG
ワンタッチ式のオープンタイプエアチャック。加工精度も良く、しっかりとした作り。


DSC03087.JPG

DSC03088.JPG
タケノコプラグの外径はホース内径よりも1mm大きい物を選ぶと良い


DSC03090.JPG
ステンレス製ホースクランプ。TRIDONはオートバイのホースにも使われている米国のブランド。


DSC03092.JPG
(+)ドライバ、(-)ドライバ、スパナのいずれでも回すことができる仕様になっている


 組み立ては至って簡単です。古いプラスチック製のエアチャックを外し、金属製のエアチャックを差し込み、ホースクランプで締めるだけです。タケノコプラグは1mm大きめでジャストサイズでした。ホースクランプは(+)ドライバでも(-)ドライバでもスパナでも締め付けられるねじが使用されていましたが、案外大きな力をかけて回さなければならないので、スパナを使用した方が良いでしょう。ただし、米国製のためかインチサイズになっていて、手持ちのスパナもボックスレンチも全滅で、モンキーレンチを使用して締めました。早速オートバイの空気圧調整に使ってみると、バルブへの食いつきも良く、ワンタッチで着脱できるので、元々のレバー式よりも使いやすくなりました。ブレーキディスクが邪魔なフロントタイヤにも容易に着脱できて作業がすごく楽です。部品の送料¥500を含めると、フットポンプ本体よりも高価になってしまいましたが、たとえ元々のエアチャックが壊れていなくても交換する価値がありそうです。


DSC03099.JPG

DSC03104.JPG
バルブへの
食いつきが良く、ワンタッチ式なので狭い所でも簡単に着脱できる

nice!(38)  コメント(10)