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鍋冠山公園展望台 [その他]

 長崎の路面電車(長崎電気軌道)に揺られて一番南側の終点、石橋停留所まで来ました。景色の良い高台を求めて斜面の登り口を探し始めると、グラバースカイロードと言う名の斜行エレベータを見つけました。これに乗るとグラバー園などがある丘の中腹まで一気に登ることができました。市民や観光客の足として利用されているようで、誰でも無料で乗ることができます。エレベータを降りて更に高い所を目指して歩き始めると、グラバー園の裏手に「鍋冠山公園展望台」と書かれた標識が見えたので、そこまで行ってみることにしました。民家の脇に人ひとりがやっと通れる幅の坂道が延々と続いています。しばらく登ると丘の頂上が見えてきました。どうやらそれが鍋冠山のようです。後で調べたところ、その丘は鍋をかぶせたような形をしていることから、地元の人は「なべかぶりやま」と呼んでいたそうです。そこから鍋冠山の字を当てたのでしょう。頂上が見えてからも階段や坂道が続き、息が切れて来た頃にやっと展望台に到着しました。

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鍋冠山公園展望台から南を見ると中ノ島と重なるように端島(軍艦島)が見える


 展望台に上ると遮るものは何もなく、長崎の街が360度見渡せます。北を見ると長崎港や稲佐山。南を見ると長崎女神大橋や端島まで見ることができました。端島とは、2015年に「明治日本の産業革命遺産」の一部として世界文化遺産に登録された通称「軍艦島」で知られる島です。明治から昭和にかけて海底炭鉱で栄えた島ですが、今は無人島になっています。廃墟になった建物と島の護岸が軍艦のように見えることから軍艦島と呼ばれるようになりました。ちょうど夕陽が雲間から射して、軍艦島を照らすスポットライトのようでした。


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路面電車と稲佐山


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グラバースカイロードで丘の中ほどまで登ったところにある南山手レストハウス(旧清水氏住宅)


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鍋冠山公園展望台から見た長崎港


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長崎駅のイルミネーション


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街のどこからでも見える稲佐山

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