フットポンプの修理 [ZZ-R1100]
タイヤの空気圧は思いのほか変動しますので、オートバイもクルマもこまめに点検、調整するようにしています。走り出す前にちょこっと調整するのに便利なのがこのフットポンプ(大橋産業BALフットポンプ)です。ホームセンターなどで大抵¥1,000以下で手に入ります。この値段ですから、さすがに耐久性はあまり良くなく、先代はピストンを押すロッドの摺動部が割れてしまい、これが2代目になります。
始業点検時に便利なフットポンプ
ところがこの2代目、先代では金属製だったエアチャック(タイヤのエアバルブと接続する部分)が、コストダウンのためかプラスチック製に変更されていました。案の定、1回使用しただけでエアチャックの内側が削れてスカスカになり、空気漏れがひどくて使い物にならなくなってしまいました。他の製品に買い直そうと探してみましたが、足踏み式で圧力計が付いていて、金属製のエアチャックだと確認できる物がみつかりません。仕方なく壊れたエアチャックを交換することにしました。
プラスチック製のエアチャックが使い物にならない
エアチャックには色々なタイプがあります。バルブとの接続方法がねじ式の物とワンタッチ式の物、チャックの内部構造がオープンタイプの物とクローズタイプの物などです。オープンタイプはタイヤからエアチャックを外した状態では外気とオープンになっており、ポンプ側の圧力が逃げる仕組みになっています。圧力計を備えたポンプを使う場合にはこのオープンタイプを使用しないと、タイヤからエアチャックを外してもホースの中に圧力がかかったままになってしまうので、圧力計とポンプの負担になってしまいます。一方、クローズタイプはタイヤに接続していない時にも密閉状態が保たれるので、エアコンプレッサと組み合わせて使用する際に空気が流出し続けるのを防ぐことができます。圧力計を使う時はオープンタイプ、エアコンプレッサを使う時はクローズタイプと覚えておくと良いでしょう。今回はワンタッチで着脱できてオープンタイプのエアチャックを購入しました。ホースの内径が5mmでしたので、1mm大きめを選択し、外径6mmのタケノコプラグを備えた物にしました。更に抜け止めにホースクランプも注文しました。エアチャックは東洋金属製(コンドルブランド)オープンタイプ・クリップオン片口・61-S(¥593)、ホースクランプは米TRIDON製MH-4(¥172)です。いずれもモノタロウで購入しました。
ワンタッチ式のオープンタイプエアチャック。加工精度も良く、しっかりとした作り。
タケノコプラグの外径はホース内径よりも1mm大きい物を選ぶと良い
ステンレス製ホースクランプ。TRIDONはオートバイのホースにも使われている米国のブランド。
(+)ドライバ、(-)ドライバ、スパナのいずれでも回すことができる仕様になっている
組み立ては至って簡単です。古いプラスチック製のエアチャックを外し、金属製のエアチャックを差し込み、ホースクランプで締めるだけです。タケノコプラグは1mm大きめでジャストサイズでした。ホースクランプは(+)ドライバでも(-)ドライバでもスパナでも締め付けられるねじが使用されていましたが、案外大きな力をかけて回さなければならないので、スパナを使用した方が良いでしょう。ただし、米国製のためかインチサイズになっていて、手持ちのスパナもボックスレンチも全滅で、モンキーレンチを使用して締めました。早速オートバイの空気圧調整に使ってみると、バルブへの食いつきも良く、ワンタッチで着脱できるので、元々のレバー式よりも使いやすくなりました。ブレーキディスクが邪魔なフロントタイヤにも容易に着脱できて作業がすごく楽です。部品の送料¥500を含めると、フットポンプ本体よりも高価になってしまいましたが、たとえ元々のエアチャックが壊れていなくても交換する価値がありそうです。
バルブへの食いつきが良く、ワンタッチ式なので狭い所でも簡単に着脱できる
あ~、このエアチャック?っていう部品はいいですねぇ。
本文にあるようにプラ製のものはすぐに使い物にならなくなって
しまいますので。。。(~_~;)
バイクや車は米式のバルブが使われておりますのでまだ安定して
ますが、標準的な自転車はほとんどが英式のバルブなのでこれま
た具合がよろしくない。。。┐(´~`)┌
by slowhanded (2018-03-17 19:49)
slowさん
きちんと作られた部品は使っていても気持ちが良いですね。
そそ、米式、英式に加えて更に細い仏式なんて物もあるからややこしいですね^^;
by ZZA700 (2018-03-18 00:43)
お安い製品は肝心なところもコストダウンなんですね。
価格からしてしょうがないのでしょうか。。。
こうして耐久性のあるエアチャックに交換してさすがです。
マメな空気チェックも肝ですね。
by ナビパ (2018-03-18 08:48)
耐久性の必要な場所にプラは困りますね
次々買い換えさせようとの作戦かもーー;)
by さる1号 (2018-03-18 16:32)
ナビパさん
肝心なところを使い物にならないくらい粗悪にしてはダメですよね。
誰が見てもすぐに擦り減ってしまうことは明らかなのに。
商品を出す前にテストをしているかどうか疑問になります。
気温の変動と共に空気圧も変化しますのでこまめなチェックが必要ですね^^
by ZZA700 (2018-03-18 16:33)
さる1号さん
いかにも柔らかそうなプラスチックだったんですよ。
クルマのタイヤ4本に空気入れたらもう寿命でした(;_;)
作戦だとしても、もう少し硬い材料じゃないとねぇ。
by ZZA700 (2018-03-18 23:38)
我が家の自転車用ポンプは20年物で当時1000円位でした。
by たくや (2018-03-20 09:59)
たくやさん
それは長もちですね。
良いお買い物をしましたね^^
エアチャックはもちろん金属製ですよね^^;
by ZZA700 (2018-03-21 08:20)
良い情報をありがとうございます
購入してから 数年物置に放置しておいたフットポンプをはじめて出して使おうとしたら エアチャック部分がホースから折れました。ちなみに金属製です。 捨てようかと思いましたが ここを参考にして 活用します。 実は・・そこがエアチャックという名前であることすら知りませんでした。
by ちか (2022-05-26 19:17)
ちかさん
少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
このフットポンプは修理してから4年以上経ちますが、今でも現役で使っています。修理しておいて良かったです。ピストンを押すロッドの摺動部に時々グリースを塗っておくと長く使えますよ。グリースが切れると無理な力がかかり、シリンダの摺動部が裂けてきます。
by ZZA700 (2022-05-28 15:46)