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キングの塔 [35mmF1.4G]

横浜のベイエリアを歩いていると目立つ建物がいくつかあります。その一つが「キングの塔」と呼ばれる神奈川県庁本庁舎です。関東大震災で旧庁舎が焼失したため、1927年(昭和2年)1月から新庁舎の建設工事が始まり、1928年(昭和3年)10月にこの建物が完成しました。総工費が275万円という事ですから、貨幣価値の変化を感じます。幾何学的な独特の装飾模様はライト様式と呼ばれ、昭和初期に大流行したものだそうです。ライトとはもちろん旧帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトですが、ちなみにこの建物はライトの作品ではありません。公募で入選した案を基に県が設計したそうです。洋式の建物に和風の塔や寺院風の屋根を載せたものを帝冠様式と呼ぶそうですが、この建物はその後流行することになる帝冠様式の先駆けとなったようです。高さ49メートルの塔を備えたこの建物は1996年に国の登録有形文化財に指定されました。ところで、なぜこの建物がキングの塔と呼ばれるかというと、外国船員が昭和初期に横浜沖から見える3つの高い建物をトランプのキング、クイーン、ジャックに見立てて、それを目印に入港していたからだそうです。他の2つの建物も現存していて、クイーンは横浜税関、ジャックは横浜市開港記念館です。

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「キングの塔」こと神奈川県庁本庁舎

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ナビパ

たまに横浜界隈にお散歩で出没しますが建造物を撮るのも楽しいですね。県庁舎は歴史を感じます。
by ナビパ (2014-08-09 08:33) 

ZZA700

ナビパさん
横浜には新旧色々な建物があるので撮り歩くのは楽しいですね。
この日は天気が良すぎて熱中症寸前でしたが^^;
by ZZA700 (2014-08-09 09:12) 

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