烏帽子岩 [70-300mm F4.5-5.6 G SSM]
茅ヶ崎海岸の沖合い1.2kmのところに烏帽子岩(えぼしいわ)と呼ばれる岩礁があります。サザンオールスターズの「チャコの海岸物語」などに歌われたのでご存知の方も多いと思います。この岩礁の正式名は姥島(うばしま)で、古くは筆島とも呼ばれたそうです。高さ20メートルほどの一番高い岩が烏帽子(和装礼服の帽子)に似ていることから、近年では烏帽子岩という通称の方が広く広まりました。この烏帽子岩、以前は折れ曲がった先端部分がもっと長く、より烏帽子に近い形をしていたそうです。しかし戦後に茅ヶ崎海岸の東側、辻堂海岸一帯が在日米海軍辻堂演習場として接収され、砲撃や上陸の訓練が行われました。このとき、砲撃の標的として使用されたのが烏帽子岩だったそうです。おかげで烏帽子の先端が欠けて今の形となりました。これを見かねた地元住民たちは、町のシンボルである烏帽子岩が消失してしまうのを阻止しようと市民運動を起こしました。するとその運動の甲斐あって烏帽子岩を標的にした訓練は間もなく中止されたそうです。しかし変わってしまった形は元には戻りませんから、住民たちの落胆はどれほどだったでしょうか。先端が欠ける前の優雅な烏帽子を見てみたいと思うのは私だけではないでしょう。
東側から夕日をバックに
茅ヶ崎ヘッドランドから南を望むとほぼ正面に烏帽子岩が見える
誰が作ったか砂の烏帽子岩。水平線上が本物の烏帽子岩。
標的にされていたとは・・・・・@@;)
でも直撃で粉砕されなくて良かったですね
by さる1号 (2014-06-20 07:12)
さる1号さん
そんな歴史があったとはびっくりですよね。
しかし粉砕されてしまわなかったということは、米軍の砲撃の実力はそんなもんだったという事ですね^^;
by ZZA700 (2014-06-20 08:34)
的のお話は初めて知りました。壊れる前の資料が残っているのかな?
by たくや (2014-06-20 10:26)
たくやさん
写真を探してみましたが、鮮明な物は見つかりませんでした。
元々の形を見てみたいものですね^^
by ZZA700 (2014-06-20 20:17)
ほ~、烏帽子岩にそのような歴史があったとは知りません
でした。当時の市民の方々のおかげで今もこうして見る事
ができるわけですな
それにしても1枚目の美しいこと。ポー( ▽ )o〇O
色合い・光芒・構図ともバッチリです。
by slowhanded (2014-06-21 06:45)
slowさん
ありがとうございます。
私も砲撃訓練の標的にされていたと知ったときはビックリでしたよ。
最近のα機は夕日にレンズを向けるとWBがより夕日色を強調する方向に転ぶように思います。おそらくα77IIでも同じではないですか?
by ZZA700 (2014-06-21 08:43)
サザンの歌が懐かしいですね。
演習の標的とは淋しい歴史です。
by ナビパ (2014-06-22 13:43)
ナビパさん
烏帽子岩を見るたびにピアノのイントロが流れ出します^^;
町のシンボルを砲撃するとはデリカシーがなさすぎですよね。
by ZZA700 (2014-06-22 15:48)