アヤメとカキツバタ [70-300mm F4.5-5.6 G SSM]
優れたものを比較して甲乙つけがたい時に「何れが菖蒲（アヤメ）か杜若（カキツバタ）」という慣用句を使いますが、なるほどアヤメとカキツバタの花は遠目にはなかなか見分けがつかないものです。どちらもアヤメ科に属するため似ているのも無理はないのですが、調べてみると次のような違いがあるようです。
アヤメは草原に生える植物で、紫色の花弁に黄色と黒の虎柄模様があります。この模様を文目（あやめ）と言い、名前の由来になっています。一方、カキツバタは湿原に生える植物で、紫色の花弁に小さな白い模様が入っています。下の写真にある紫の花はアヤメです。
ところで、「菖蒲」と書いてアヤメと読んだりショウブと読んだりしますが、アヤメはアヤメ科なのに対してショウブはサトイモ科なので、互いの花は全然似ていません。ショウブは黄色い穂のような地味な花を咲かせます。端午の節句に入浴する菖蒲湯に使うのはショウブの葉や根です。ところがハナショウブと言ったら、今度はカキツバタよりもやや大振りな花をつけるアヤメ科のまた別の植物を指します。もう訳がわかりませんね。
更に混乱することに、黄色いカキツバタがあるのと同時に、キショウブ（黄菖蒲）という植物もあります。キショウブは湿地に生えるアヤメ科の植物で、鮮やかな黄色の花をつけます。元々はヨーロッパ原産ですが、日本の水辺にも野生化して勢力を伸ばしました。このままでは在来植物を駆逐するおそれがあるため、環境省は要注意外来生物に指定しています。写真の黄色い花はそのキショウブです。
こんばんは！
アヤメ・ショウブ・カキツバタは
分かりずらいですね。
検索画像を見ると尚混合してますね(笑)
要注意外来生物は植物にもあるのですね。
初めて知りました(^_^)
by ヒロミ (2011-05-23 21:14)
ヒロミさん
本当にわかり難くて、頭が混乱してしまいそうです（笑）。
昔から混同されていたようで、それは名前の付け方にも表れていますね。
植物の要注意外来生物はこんなにたくさんあるんですよ↓
http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/list_sho.html
外来種のタンポポも指定されていますね。
by ZZA700 (2011-05-24 00:29)
こんにちは。
私には、全然見分けがつきません＾＾;
名前の付け方にも問題があるのですね？
パソコンの件、アドバイス下さってありがとうございました。
おかげさまで、今のところ大丈夫のようです*＾＾*
これからは、飲み物はパソコン周辺から30ｃｍ以上離しますね（苦笑）
by Rei (2011-05-24 13:46)
以前はアヤメや花菖蒲など、この種の花はあまり好きでは
ありませんでした。深い理由はないのですが、おそらく
花びらが垂れ下がる姿が元気さを感じさせないと感じてい
たような。。。＾＾；
by slowhanded (2011-05-24 21:50)
Reiさん
アヤメ科の花はどれも似ていますから見分けは難しいですよね。
でも、アヤメとカキツバタは模様に明らかな違いがあるので
一度覚えてしまえば間違えないかと思います。
パソコンは大事に至らなくて良かったですね。
どんなに注意しても事故はあり得るので
原因となる物をなるべく近くに置かないことが最大の予防策ですよね！
by ZZA700 (2011-05-25 01:19)
slowさん
そうですか、あまりお好きではありませんでしたか。
確かに垂れ下がっていますね。
そう言われると、元気のない花に見えてきました。（爆）
しかし実際にはキショウブなどは非常に繁殖力が強くて
1987年に輸入されてからあっという間に全国に広がり、
野生化してるそうですよ。
by ZZA700 (2011-05-25 01:28)
キショウブは要注意外来生物だったのですか！！
トリビアです。確かに他のものより元気よく群生していますよね。
ちなみに、気のあった仲間と今度ハナショウブの撮影会に行きます。
その時に、このブログの内容を得意げに話して自慢してきます。^^
by Pin-BOKE (2011-05-31 16:26)
Pin-BOKEさん
キショウブに罪はないのですが、そう言うことになっているらしいです。
水辺で映える花なので好んで植えられたのも一因でしょうね。
撮影会、楽しそうですね。
是非、皆さんにも教えてあげてください。
素敵なお写真も期待しております。
by ZZA700 (2011-05-31 22:35)