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神奈川沖浪裏 [DT 16-105mm F3.5-5.6]

「神奈川沖浪裏」とは葛飾北斎の浮世絵シリーズ「富嶽三十六景」の中の一つで、荒れ狂う波頭の向こうに見えている富士山を描いた木版画のタイトルです。北斎の代表的な作品の一つなので誰しもが一度は見たことがあるでしょう。北斎の浮世絵ほどダイナミックな写真は撮れませんでしたが、この日の相模湾は大荒れで、今までに湘南の海岸では見たことのないような波が押し寄せていました。一緒に行ったうちの愛犬も波の轟音にびっくりして逃げ惑っていました。しかし、風が強かったため遠くまで見通すことができ、逗子あたりからは江ノ島ごしの富士山がきれいに見えていました(2枚目の写真)。題して「富嶽一景 神奈川江ノ島越不二」。

今日のNHKの番組で、富嶽三十六景の直後に発表されたと言われている「千絵の海」という各地の漁業を描いた全十図からなる浮世絵版画を復刻するプロジェクトのドキュメンタリを放映していました。過去1000年で「世界に最も影響を与えた人物100人」(米ライフ誌選定)の中に日本人でただ一人選ばれた北斎だけあって、作品の大胆な構図と精緻な人物描写には驚くばかりでした。創造性に今も昔もないと改めて感じました。

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slowhanded

あの有名な浮世絵が「神奈川沖浪裏」と言う名前とは知らず、
ググって確認しちゃいました。(自爆)

北斎が書いた波はもう津波の領域ですなぁ。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
by slowhanded (2011-01-10 21:04) 

ZZA700

slowさん
北斎の浮世絵はかなりのデフォルメですよね。
あの波では小舟を出航できるはずもなく。
しかしあの波の曲線は流体力学的にもかなり正しいらしいですよ。
by ZZA700 (2011-01-10 21:24)