SAL35F14G

この35mmF1.4Gというレンズは私の一番のお気に入りです。他社の30mmF1.4などとも比較検討しましたが、結局は何倍も値段の張るこちらの方を選びました。決め手は美しいボケでした。2年以上使いましたが、未だに全く最初の期待を裏切られていません。APS-Cサイズのカメラに装着すると非常に使いやすい画角になり、今ではα700の常用レンズとなっています。最初は扱いが難しかったのですが、コツさえつかめば何を撮っても作品になってしまうのではないかとさえ思わせてくれます（思わせてくれるだけですが）。私が特に気に入っている点は、
・溶けるように柔らかく、でも芯がきちんと残り、かつ、うるさくならない美しいボケ
・縁取りが強くなく、楕円にならず、色が濁らない、まん丸な点光源ボケ
・独特の雰囲気を醸し出す色ノリ
・際立つ立体感
・コンパクトで質感のある金属鏡筒
・マクロ的使い方から、ポートレート、風景まで幅広く使える汎用性
です。F4.0くらいまで絞らないと決して隅々までシャープに写すレンズではありませんし、色収差も小さくはありません。しかし、それらが逆にこのレンズの味として作用しているようにも思えます。唯一の欠点を挙げるとしたら逆光で緑色のゴーストやフレアが出ることでしょうか。

ちなみに私が密かに尊敬しているブロガーのtomi8さん（実は35Gの作例を探していてtomi8さんのブログに辿り着き、ファンになりました。ROMとしてもう2年以上も毎日作品を拝見しては写真の勉強をさせていただいています。）もこの35Gがお気に入りのようで、「35Gがなくなったら写真やめるかも～」と書いていらっしゃいました。私も同感です。

F2.0　1/250

F1.7  1/20

F2.2  1/13

F2.0  1/1250

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